ミリプロ小説19話
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問題文
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(ゆうやみがせまるかいがんせん。はげしいなみのおとにまじって、きぎがみしりときしむおとがひびく。)
夕闇が迫る海岸線。激しい波の音に混じって、木々がみしりと軋む音が響く。
(まえまでわたしがのったふねはちょうりゅうとがんしょうにはばまれかいのもくずとなってきえていった)
前まで私が乗った船は潮流と岩礁に阻まれ海の藻屑となって消えていった
(「あーあ、きれいにしずんじゃったねぇ・・・・・・」)
「あーあ、綺麗に沈んじゃったねぇ……」
(めんばーのひとりが、ぽつりとつぶやく。)
メンバーのひとりが、ぽつりと呟く。
(ぬふのかみいろをもどすすぷれーもどこかにいっちゃたかも。ぜつぼうだぁ)
ぬふの髪色を戻すスプレーもどこかにいっちゃたかも。絶望だぁ
(でも、わたしたちはちがった。)
でも、私たちは違った。
(「みんな! けがはない!? ばっくぱっくは!? ざいりょうはぶじ!?」)
「みんな! 怪我はない!? バックパックは!? 材料は無事!?」
(おおごえでよびかけるとめんばーはせおったかばんをだきしめ、ちからづよくうなずいた。)
大声で呼びかけるとメンバーは背負った鞄を抱きしめ、力強く頷いた。
(「だいじょうぶ! きせきてきに、わたしたちがもってたにもつはぬれてすらないよ!」)
「大丈夫! 奇跡的に、私たちが持ってた荷物は濡れてすらないよ!」
(「こなのざいりょうも、ぜんぶここにある。・・・・・・ほんとうに、ふねだけがしずんじゃったみたい」)
「粉の材料も、全部ここにある。……本当に、船だけが沈んじゃったみたい」
(たびのせいかであるざいりょうはうしなわれていない。わたしたちはのこされっていた)
旅の成果である材料は失われていない。私たちは残されっていた
(「おちこむひまはない!ふねがしずんでもまた1からつくりなおす!」)
「落ち込む暇はない!船が沈んでもまた1から作り直す!」
(だれかのそのひとことで、しずみにかけていたぜんたいのくうきがいっぺんした。)
誰かのその一言で、沈みにかけていた全体の空気が一変した。
(そう、ざいりょうがあるなら、あとはかえるためのふねさえあればいい。)
そう、材料があるなら、あとは帰るための船さえあればいい。
(「みんなでやくわりぶんたんだよ! さいこうのふねをつくって、いつものしまにかえろ」)
「みんなで役割分担だよ! 最高の船を作って、いつもの島に帰ろ」
(そこからのわたしたちのこうどうははやかった。)
そこからの私たちの行動は早かった。