ミカヅキリサイズ/天月

(けつまつはわかっていた)

結末はわかっていた

(かたむいたぐらすのぞんだように)

傾いたグラス　望んだように

(すくいとるかんみと)

掬い取る甘味と

(なじりだすにがみと)

詰り出す苦味と

(きょうらくてきなきのうてき)

享楽的な帰納的

(だれかれもこぞってうばいあうしょうめい)

誰彼もこぞって奪い合う証明

(いまにしんじつがすりかわると)

今に真実がすり替わると

(あめがふるのもだれのせいにしようか)

雨が降るのも誰のせいにしようか

(ばっくあんどせる)

back and call

(かくしょうになったはりぼてを)

確証になったハリボテを

(たたえはびこっていたんだろう)

讃え蔓延っていたんだろう

(だれのせい？だれのせいだ)

誰のせい？誰のせいだ

(でぃーらーはあいつだねらいうて)

ディーラーはアイツだ　狙い撃て

(みかづきよこんやかけるのは)

三日月よ　今夜欠けるのは

(このめにかぎったことじゃない)

この目に限ったことじゃない

(なにももうみまちがえない)

何ももう見間違えない

(えんどろーるにきづいている)

エンドロールに気づいている

(そらをとべたらおおきくみえたかな)

空を飛べたら　大きく見えたかな

(かたすみでちらつく)

片隅でチラつく

(すうじがきになってさ)

数字が気になってさ

(きょうらくてきなきのうてき)

享楽的な帰納的

(だれかれもこぞってうばいあうしょうめい)

誰彼もこぞって奪い合う証明

(ここにしんじつなどありはしない)

ここに真実など在りはしない

(ぜろをさがしてくりかえしたゆびおり)

ゼロを探して繰り返した　指折り

(すりーふぉー)

Ⅲ　Ⅳ

(ふぁいぶしっくす)

Ⅴ　Ⅵ

(ぜつえんをとしてねがわくば)

絶縁を賭して願わくば

(すくいだしたい)

救い出したい

(とがびととうとまれたきつねが)

咎人と疎まれた狐が

(きりかぶにつまずかないように)

切り株につまずかないように

(みかづきよきょうのみちかけを)

三日月よ　今日の満ち欠けを

(ぼくにたくしてくれないか)

ボクに託してくれないか

(どんなつみもかくしてあげよう)

どんな罪も隠してあげよう

(またたきのあいまに)

瞬きの合間に

(いかさまもひのあたるうちは)

イカサマも陽のあたるうちは

(ねこもしゃくしもみぎへならえ)

猫も杓子も右へ倣え

(なかゆびじゃっじをしたのは)

中指ジャッジをしたのは

(にあぴんだってかがみあわせ)

ニアピンだって　鏡合わせ

(だれもだれもかわりやしないだろう)

誰も　誰も　変わりやしないだろう

(かくしょうになったはりぼてを)

確証になったハリボテを

(たたえはびこっていたんだろう)

讃え蔓延っていたんだろう

(だれのせい？だれのせいだ)

誰のせい？誰のせいだ

(でぃーらーはあいつだねらいうて)

ディーラーはアイツだ　狙い撃て

(みかづきよどんなふじょうりも)

三日月よ　どんな不条理も

(みらいぞうもせかいけいもゆがめ)

未来像も　セカイ系も歪め

(なにもがみえないこのやみをてらしてよ)

何もが見えないこの闇を照らしてよ

(ねえねえきみはどこにいますか)

ねえ　ねえ　君はどこにいますか

(えらばれないしなりおに)

選ばれないシナリオに

(えんどろーるできづいたよ)

エンドロールで気づいたよ