紺色の主張

(ほうかごのにおい)

放課後の匂い

(そらがないてる)

空が泣いてる

(きょうしつのまどがゆううつなかおでわらう)

教室の窓が憂鬱な顔で笑う

(わたしじゃないわたしのせいじゃない)

私じゃない私のせいじゃない

(だれでもないだれかのせい)

誰でもない誰かのせい

(やさしさむきだしのしょうてんがいでひとりのこされたような)

優しさむき出しの商店街で一人残されたような

(かがみのなかのきみにきらわれるような)

鏡の中の君に嫌われるような

(くらいくろいまよなかのみちでひとりのこされたような)

暗い黒い真夜中の道で一人残されたような

(かがみのなかのきみにわらわれるような)

鏡の中の君に笑われるような

(あぁもうばかみたいなきたい)

あぁもうバカみたい泣きたい

(いうきもないことば)

言う気もない言葉

(あのこはわらってわらってとびたって)

あの子は笑って笑って飛び立って

(しろくろのしゃしん)

白黒の写真

(なんでもいいから)

なんでもいいから

(わけてあげる)

分けてあげる

(しろくろつけてあげる)

白黒つけてあげる

(あなたじゃないわたしのみかたは)

あなたじゃない私の味方は

(だれでもないだれもいない)

誰でもない誰もいない

(きのうまでぼくらはにんげんなんかじゃなかったかもしれないね)

昨日まで僕らは人間なんかじゃなかったかもしれないね

(またあしたのあさにはなにになってんだろう)

また明日の朝には何になってんだろう

(きのうまでのきおくをつけてあるいてかなきゃいけないね)

昨日までの記憶をつけて歩いてかなきゃいけないね

(またあしたのあさにはちがうきおくが)

また明日の朝には違う記憶が

(あぁもうばかみたいなきたい)

あぁもうバカみたい泣きたい

(やるきもないほんとうは)

やる気もない本当は

(あのこはなやんでなやんでとびたって)

あの子は悩んで悩んで飛び立って

(わたしじゃないわたしのせいじゃない)

私じゃない私のせいじゃない

(だれでもないだれかのせい)

誰でもない誰かのせい

(ぜんぶぜんぶ)

全部全部

(あぁもうばかみたいなきたい)

あぁもうバカみたい泣きたい

(わるぎのないことで)

悪気のないことで

(あのこはなやんでわらってとびたって)

あの子は悩んで笑って飛び立って

(はなしはそれだけです)

話はそれだけです