エンドロールに髑髏は咲く

(ゆれたかげがうつしたきおくをみないようにかくした)

揺れた影が映した記憶を見ないように隠した

(よわくてぶきようなこのぼくがしゅえんのあいかわらずのひびさ)

弱くて、不器用な、この僕が主演の相変わらずの日々さ

(あるけばあるくほどに)

歩けば歩く程に

(みうしなうものだから)

見失うものだから

(このくうせきがともすねつをこのむねにきざんでいく)

この空席が点す熱をこの胸に刻んでいく

(いみもなくさかせたいちりんかのように)

意味もなく咲かせた一輪花のように

(ものがたりもうたもえんでぃんぐもない)

物語りも、唄も、エンディングもない

(ただぼくだけがてらすひかりのさきで)

ただ僕だけが照らす光の先で

(そのはなびらをちらしていくのだろう)

その花弁を散らしていくのだろう

(ふるえたこえでよばれたきがしてうしろをふりかえると)

震えた声で呼ばれた気がして、後ろを振り返ると

(よわくてぶきようでなさけないこのぼくがさびしそうにたっていた)

弱くて、不器用で、情けないこの僕が寂しそうに立っていた

(あるけばあるくほどに)

歩けば歩く程に

(きみとはとおくなるから)

君とは遠くなるから

(このてのひらにともるねつをこのむねにおとしてほしいんだ)

この掌に灯る熱をこの胸に落として欲しいんだ

(きょうもきのうもあすもといつづけるひびに)

今日も昨日も明日も問い続ける日々に

(ほんとうかもうそもしることはできない)

本当かも嘘も知ることはできない

(ただぼくだけがともすあかりのもとで)

ただ僕だけが点す灯籠（あかり）の下で

(そのたしかさをみたすのだろう)

その確かさを満たすのだろう

(いまここでなるこどうのいみ)

今、ここで鳴る鼓動の意味

(ぼくだけがもつのこりびを)

僕だけが持つ残り火を

(いみもなくうまれたどくろのように)

意味もなく生まれた髑髏のように

(ものがたりもうたもえんでぃんぐもない)

物語りも、唄も、エンディングもない

(ただはじまりのままおわりをつげる)

ただ始まりのまま終わりを告げる

(そのむなしさがこのぼくなんだろう)

その虚しさがこの「僕」なんだろう

(いみもなくさかせたいちりんかのように)

意味もなく咲かせた一輪花のように

(ものがたりもうたもえんでぃんぐもない)

物語りも唄もエンディングもない

(だけどぼくのめからひかりがおちて)

だけど僕の目から光が落ちて

(そのみずたまりにいみがさくのだろう)

その水溜りに「意味」が咲くのだろう

(そのはなびらをちらしていくのだろう)

その花弁を散らしていくのだろう