時の踊り子

(まよいいきてからだくちて)

迷い生きて　身体朽ちて

(それでぼくはどこへむかう)

それで僕は　何処へ向かう？

(このよこそがすべてならば)

此の世　こそが全てならば

(ぼくはここでほろびきえる)

僕は此処で　滅び消える

(さだめ)

定め

(さだめ)

運命？

(いまわそこでなにをねがい)

「今際」そこで　何を願い

(わだちみつめなにをくいる)

轍見つめ　何を悔いる？

(とこよそれがむくいならば)

「常世」それが　報いならば

(かぎりそれがぼくをてらすひかり)

「限り」それが　僕を照らす光

(まざまざしいことばたちとたわむれながら)

まざまざしい言葉たちと戯れながら

(あちらへほらこちらへほら)

彼方へほら　此方へほら

(しらないままどこかへほら)

知らないまま　何処かへほら

(ことばでとらえても)

言葉で　捉えても

(こころがはだしでまうの)

心が　裸足で舞うの

(ぼくらはときのねに)

僕らは　時の音に

(おどらされてるのかな)

踊らされてるのかな？

(なぜにぼくはこのみささげ)

何故に僕は　この身捧げ

(あわくもろくあいをうたう)

淡く脆く　愛を詠う

(ともにいきてひびをぬれど)

共に生きて　日々を塗れど

(やがてここでほろびきえるさだめ)

やがて個々で　滅び消える定め

(そらぞらしいことばたちとたわむれながら)

空々しい言葉たちと戯れながら

(あちらへほらこちらへほら)

彼方へほら　此方へほら

(しらないままどこかへほら)

知らないまま　何処かへほら

(あなたがくちるから)

貴方が　朽ちるから

(こころがおわりねがうの)

心が　終わり願うの

(ぼくらはときのねに)

僕らは　時の音に

(みみをかたむけねむる)

耳を傾け　眠る。

(ことばでとらえても)

言葉で　捉えても

(こころがはだしでまうの)

心が　裸足で舞うの

(ぼくらはときのねに)

僕らは　時の音に

(おどらされてるのかな)

踊らされてるのかな？

(あなたがくちるから)

貴方が　朽ちるから

(ときのねとうとびまうの)

時の音　貴び舞うの

(さとりをすててただ)

悟りを捨てて　ただ

(ぼくはねがうこのまま)

僕は願う　このまま

(おどらさせてかみさま)

踊らさせて　カミサマ