Euphoria

(そのひながめていたこうていは)

その日眺めていた校庭は

(うすくあおいそらがしみていて)

薄く青い空が染みていて

(ふいにがらんとしたきょうしつに)

不意にがらんとした教室に

(きみはもういなかった)

君はもういなかった

(きのうよめなかったしょうせつの)

昨日読めなかった小説の

(きえないゆめをみていたしょうねんは)

消えない夢を見ていた少年は

(あかくひかるほしをおっていた)

赤く光る星を追っていた

(それのひとつになりたかった)

それの一つになりたかった

(つよくねがえばねがうほど)

強く願えば願うほど

(もどかしいことばがのどをつたう)

もどかしい言葉が喉を伝う

(さいしゅうのれっしゃのまどにうつりこむ)

最終の列車の窓に映り込む

(じぶんはだれにみえる)

自分は誰に見える

(ああせいしゅんのありかも)

ああ　青春の在り処も

(こうふくのるーるもみつかってないから)

幸福のルールも　見つかってないから

(どろにまみれたってあしがもつれたって)

泥にまみれたって　足がもつれたって

(さがしてるんだろさがしてくんだろ)

探してるんだろ　探してくんだろ

(ああしょうねんのぼくらよ)

ああ　少年の僕らよ

(じょうねつのひびもやくそくもまた)

情熱の日々も　約束もまた

(きえてしまうならすてさってしまうなら)

消えてしまうなら　捨て去ってしまうなら

(ここにのこそうおなじせかいにたってたんだと)

ここに残そう　同じ世界に立ってたんだ　と

(みちのむこうにはじぶんがいて)

道の向こうには自分がいて

(あどけないえがおでよんでいる)

あどけない笑顔で呼んでいる

(きっとさきにたどりついたんだ)

きっと先にたどり着いたんだ

(きえないうちにいかなくっちゃ)

消えないうちに行かなくっちゃ

(きずがいためばいたむほど)

傷が痛めば痛むほど

(すすむべきししんがつよくうかぶ)

進むべき指針が強く浮かぶ

(はじまりのあいずにこどうがたかなる)

始まりの合図に鼓動が高鳴る

(かわらないいつものおとで)

変わらないいつもの音で

(ああせいしゅんのありかも)

ああ　青春の在り処も

(ほんとうのごーるもまださきにあるから)

本当のゴールも　まだ先にあるから

(きっとおとなたちもおさないこどもみたいに)

きっと大人たちも　幼い子どもみたいに

(つづけてるんだろつづけてくんだろ)

続けてるんだろ　続けてくんだろ

(ああしょうねんのぼくらよ)

ああ　少年の僕らよ

(たたかいのひびはずっとこれから)

戦いの日々は　ずっとこれから

(ひとみのおくでこころのそこで)

瞳の奥で　心の底で

(きっとかがやくきみはもうきづいてるんだろ)

きっと輝く　君はもう気づいてるんだろ

(ふあんときえないきょうふをひきずってて)

不安と消えない恐怖を引きずってて

(とべないままはばたくんだ)

とべないまま羽ばたくんだ

(しぜんとそのばしょがりゆうになるって)

自然とその場所が理由になるって

(だれよりもきたいしてる)

誰よりも期待してる

(ああしょうねんのぼくらよ)

ああ　少年の僕らよ

(こころのなかにとまどいがあるなら)

心の中に　戸惑いがあるなら

(きっとそれじたいがきっとこのせかいで)

きっとそれ自体が　きっとこの世界で

(いちばんきれいでまぶしいおもいだろう)

一番綺麗で　眩しい想いだろう

(ああせいしゅんのありかの)

ああ　青春の在り処の

(そのいちぺーじのそのさきでまた)

その1ページの　その先でまた

(きみはえがおでなきそうなこえで)

君は笑顔で　泣きそうな声で

(そっとつぶやくおなじせかいにたってたんだと)

そっと呟く　同じ世界に立ってたんだ　と

(おなじみらいにたってるんだと)

同じ未来に立ってるんだ　と