ギュッと

(ぎゅっときみのてを)

ギュッと君の手を

(つかんではしりだして)

掴んで走り出した

(ちいさなこのいたみをはなさない)

小さなこの痛みを離さない

(ぎゅっとつないだてを)

ギュッと繋いだ手を

(はやあしであるくきみにはもう)

速足で歩く　君にはもう

(ぶれーきかけたままじゃ)

ブレーキかけたままじゃ

(とどかないから)

届かないから

(えいえんさがすあてのないたびより)

永遠探す　当てのない旅より

(すうめーとるさきの)

数メートル先の

(きみのとなりまで)

君の隣まで

(ぎゅっときみのてを)

ギュッと君の手を

(つかんではしりだして)

掴んで走り出して

(あわてたきみのえがお)

慌てた君の笑顔

(おかしくってせつなくって)

可笑しくって　切なくて

(つんとなみだめで)

つんと涙目で

(それでもまえをむいて)

それでも前を向いて

(ちいさなこのいたみをはなさない)

小さなこの痛みを離さない

(ぎゅっとつないだてを)

ギュッと繋いだ手を

(ほんとのきもちとめがあえば)

ホントの気持ちと目が合えば

(びねつがつつんでいく)

微熱が包んでいく

(あのひのように)

あの日のように

(うそつきになれたらよかったけれど)

嘘つきになれたら良かったけれど

(やっぱりむずかしい)

やっぱり難し

(きみのとなりだと)

君の隣だと

(きょうもこのさきも)

今日もこの先も

(ねがいをおもってても)

願いを想ってても

(こころのこえだけでは)

心の声だけでは

(きみのせなかとおすぎて)

君の背中　遠すぎて

(ねぇありのままに)

ねぇ　ありのままに

(えがいたみらいがある)

描いた未来がある

(へいきなふりはやめてつたえたい)

平気なフリはやめて伝えたい

(いちばんたいせつだと)

一番大切だと

(たったひとり)

たった一人

(きみだけにみすかされたくて)

君だけに見透かされたくて

(なのにいつもごまかしていた)

なのにいつも　誤魔化していた

(ただしそうなこたえよりも)

正しそうな答えよりも

(だいじなしゅんかんがいま)

大事な瞬間が今

(めのまえにゆれてる)

目の前に揺れてる

(まだむねのおく)

まだ胸の奥

(きみがわらうとくるしくなる)

君が笑うと　苦しくなる

(おいかけおいついても)

追いかけ追いついても

(かわらずただこいしてる)

変わらずただ恋してる

(ぎゅっときみのてが)

ギュッと君の手が

(よわねをぬぐうように)

弱音を拭うように

(つれだしてくれたから)

連れ出してくれたから

(ふたりだからいとしくって)

二人だから　愛しくって

(つんとなみだめで)

つんと涙目で

(このまままえをむいて)

このまま前を向いて

(ちいさなこのいたみをはなさない)

小さなこの傷みを離さない

(ぎゅっとつないだてを)

ギュッと繋いだ手を