透明声彩/YuNi

(たんじゅんなことばがこぼれた)

単純な言葉が溢れた

(あいまいなままながれてく)

曖昧なまま流れてく

(ありきたりなこのまいにちで)

ありきたりなこの毎日で

(ほんとうはきづいてほしいだけ)

本当は気付いて欲しいだけ

(みかんせいなかんじょうがだれかのからだうごかした)

未完成な感情が誰かの身体 動かした

(りそうてきなあんねいは)

理想的な安寧は

(なかなかとおいみたいだ)

なかなか遠いみたいだ

(ああむねがいたいな)

ああ 胸が痛いな

(せかいじゅうがみかたじゃないから)

世界中が味方じゃないから

(こどくないのちでいまうたをうたうんだ)

孤独な命で 今 歌を歌うんだ

(とうめいなこえはきっとからっぽじゃない)

透明な声は きっと からっぽじゃない

(むかいかぜつよくうたれて)

向かい風 強く打たれて

(すくんだあしをたたいた)

竦んだ脚を叩いた

(どんなくらやみもこえてすすむちからをみいだしたい)

どんな暗闇も超えて進む力を見出したい

(めぐるめぐるじだいのはざま)

めぐるめぐる時代の狭間

(とまどいまよいさまようの)

戸惑い迷い彷徨うの

(てさぐりばかりのまいにちも)

手探りばかりの毎日も

(わたしはすなおでいたいな)

私は素直でいたいな

(あざやかなじょうけいに)

鮮やかな情景に

(ひたすらおとをかさねた)

ひたすら音を重ねた

(すこしずつにじんで)

少しずつ滲んで

(ぽたぽたはながさいた)

ぽたぽた花が咲いた

(ああはかないそんざいだ)

ああ 儚い存在だ

(はてないぼうだいなみらい)

果てない厖大な未来

(ちいさなひかりにねがいうたをうたうんだ)

小さな光に願い 歌を歌うんだ

(とうめいなこえはきっとからっぽじゃない)

透明な声は きっと からっぽじゃない

(ぼやけてかすむあしもと)

ぼやけて霞む足元

(まっさらなせんえがいて)

真っ新な線 描いて

(みちをつくればそう)

道を作れば そう

(もうなにもこわくないはしりだした)

もう何も怖くない 走り出した

(みあげたそらはあおくて)

見上げた空は青くて

(のみこんだおもいとかした)

飲み込んだ思い 溶かした

(まざりあうたびに)

混ざり合う度に

(とうめいなこえがそっといろづいた)

透明な声が そっと色づいた

(はてないぼうだいなみらいきえないように)

果てない厖大な未来 消えないように

(ずっとうたいつづけよう)

ずっと歌い続けよう

(いつまでもどこまでも)

いつまでも 何処までも

(ひびいてゆけ)

響いてゆけ

(ひびいてゆけ)

響いてゆけ