夜を越えて

(おんがくはあまりにむりょくなんてくりしぇによっても)

音楽はあまりに無力なんて常套句に酔っても

(せかいをただいちみりでもうごかすことはできるだろうか)

世界をただ一ミリでも動かすことはできるだろうか

(かなしみだけがしたたかにれんずにうつるけど)

悲しみだけが強かにレンズに映るけど

(やきますだけならふぃるむにうもれるだけだろう)

焼き増すだけならフィルムに埋もれるだけだろう

(ほんとうにそれでいいのか)

本当にそれで良いのか

(ほんとうにここでじえんどか)

本当にここでジ・エンドか

(たとえばみぢかなだれかがとほうにくれても)

例えば身近な誰かが途方に暮れても

(きづいてないようなそぶりでみてみぬふりをできるだろうか)

気づいてないような素振りで見て見ぬふりをできるだろうか

(とおくのまちのできごとがにゅーすになっても)

遠くの街の出来事がニュースになっても

(ぼくらはいつもひとごとにしてわすれてきたんだ)

僕らはいつも他人事にして忘れてきたんだ

(ほんとうにこれでいいのか)

本当にこれで良いのか

(ほんとうにここでじえんどか)

本当にここでジ・エンドか

(いまこのばしょがすたーとだ)

今　この場所がスタートだ

(むねのおもいがすこしひかってほしのないよるをあたためた)

胸の思いが少し光って　星のない夜を温めた

(とぎれそうなほそいろーぷをたぐって)

途切れそうな細いロープを手繰って

(やみとがれきをかきわけてたどりついたんだ)

闇と瓦礫を掻き分けて　辿り着いたんだ

(じゅうゆのまくのようにただようかなしみも)

重油の膜のように漂う悲しみも

(ひかりのとどかぬつめたくふかいうみのそこにも)

光の届かぬ　冷たく深い海の底にも

(たしかないのちのいぶきを)

確かな　命の息吹を

(ぼくらはあまりにむりょくなんてきみがなげいても)

僕らはあまりに無力なんて君が嘆いても

(それでもいつかはなにかをなしとげてみたいんだ)

それでも何時かは何かを成し遂げてみたいんだ

(げんじつというなのこうやでまいごになっても)

現実という名の荒野で迷子になっても

(このひびをてらすいめーじを)

この日々を照らすイメージを

(ほんとうにこれでいいのか)

本当にこれで良いのか

(ほんとうにここでじえんどか)

本当にここでジ・エンドか

(いまこのばしょがすたーとだ)

今　この場所がスタートだ

(むねのおもいがすこしひかってほしのないよるをあたためた)

胸の思いが少し光って　星のない夜を温めた

(とぎれそうなほそいろーぷをたぐって)

途切れそうな細いロープを手繰って

(やみとがれきをかきわけてたどりついたんだ)

闇と瓦礫を掻き分けて　辿り着いたんだ