ヒトツメの独白

(ぼくはつみをおかしている)

僕は罪を犯している

(あああじけのないせかいですべからく)

あゝ味気のない世界ですべからく

(いみのないえがおがぼくにはりついた)

意味のない笑顔が僕に貼り付いた

(つまるところはむきりょくれっとうせい)

詰まるところは無気力劣等生

(いきているりゆうなんてなんにもなかったんだ)

生きている理由なんてなんにもなかったんだ

(きみをみつけるまでは)

君を見つけるまでは

(さかりのついたおすめすきもちわるい)

盛りのついた牡牝気持ち悪い

(ことばもてつきもぜんぶけがらわしい)

言葉も手つきも全部汚らわしい

(そんなふうにみえるようになったのは)

そんな風に見えるようになったのは

(せかいでいちばんうつくしいものをみつけたから)

世界で一番美しいものを見つけたから

(やめてそんな)

やめて　そんな

(よごれをしらぬひとみでみないでくれ)

汚れを知らぬ瞳で見ないでくれ

(からっぽでうすっぺらのぼくを)

空っぽで　薄っぺらの僕を…

(きみならやさしくつつんでくれるのかな)

…君なら優しく包んでくれるのかな？

(きみの)

君の

(まなざしゆびさきすべてでゆるされたい)

眼差し　指先　全てで許されたい

(いろどられてせかいをとかしてゆく)

彩られて世界を溶かしてゆく

(きみの)

君の

(よろこびしあわせすべてをきょうゆうしたいな)

喜び　幸せ　全てを共有したいな

(いまはなんでもできるきがするよ)

今は何でもできる気がするよ…

(ああいろづいたきみのめをしってから)

あゝ　色づいた　君の目を知ってから

(いのちのこどうはじめてかんじたから)

命の鼓動初めて感じたから

(しりたいなきみのこともうぜんぶ)

知りたいな君のこともう全部

(だからいまも)

だから今も

(つみをおかしている)

罪を犯している

(ねえきみはいまどこにいるのかな)

ねえ　君は今どこにいるのかな

(だれとなにをはなしているのだろう)

誰と何を話しているのだろう？

(こんなくるしいきもちはたえられない)

こんな苦しい気持ちは耐えられない

(ねえきみはきみはぼくをみてればいいの)

ねえ君は　君は　僕を見てればいいの！

(ああいろづいたきみのめをしってから)

あゝ　色づいた 君の目を知ってから

(いのちのこどうはじめてかんじたから)

命の鼓動初めて感じたから

(きみの)

君の

(まなざしゆびさきすべてでゆるされたい)

眼差し　指先　全てで許されたい

(いろどられてせかいをとかしてゆく)

彩られて世界を溶かしてゆく

(きみの)

君の

(よろこびしあわせすべてをきょうゆうしたいな)

喜び　幸せ　全てを共有したいな

(いまはなんでもできるきがするよ)

今は何でもできる気がするよ…

(ああいろづいたきみのめをしってから)

あゝ　色づいた　君の目を知ってから

(いのちのこどうはじめてかんじたから)

命の鼓動初めて感じたから

(しりたいなきみのこともうぜんぶ)

知りたいな君のこともう全部

(だからいまも)

だから今も

(つみをおかしている)

罪を犯している