天と暦

(うつろうひとときをいつくしみゆるりとこえ)

移ろうひとときを　慈しみ　ゆるりと越え

(つきのすんだやはんくもらせないように)

月の澄んだ夜半　曇らせないように

(かずしれずゆずりうけていざひめたひかりを)

数知れず譲り受けていざ　秘めた光を

(あるべきものをまもるためにともして)

在るべきものを　守るために灯して

(ともにしんずおぼゆかけらまちすぐすつきひ)

ともに信ず　覚ゆかけら　待ち過ぐす月日

(あかにそまる)

朱に染まる

(あとをたどり)

跡を辿り

(むこうざま)

向こうざま

(うつす)

映す

(おぼつかなしとおくゆれるおもかげにきけば)

おぼつかなし遠く揺れる　面影にきけば

(まためぐりあうため)

また廻り合うため

(さかのこわきのぼりつよくあろう)

坂のこわき登り強くあろう

(いくえたずねてもすえはただせむかたなし)

行く方尋ねても　末はただ　せむかた無し

(ならばながれにまかせてすすむのみ)

ならば流れに　任せて進むのみ

(しろいうたかたがいわがねをまろめたるように)

白い泡沫が岩が根を　まろめたるように

(ほどほどしくもいまにあらわるのなら)

ほどほどしくも　今に現るのなら

(あゆむあしのむかうさきがおなじでなくとも)

歩む足の　向かう先が　同じでなくとも

(いずれどこか)

いずれ何処か

(みちはまじる)

道は交じる

(しかるべき)

然るべき

(ときで)

時で

(ながきゆめをむすびといてゆげするここちは)

長き夢を結び解いて　ゆげする心地は

(あやかしも)

あやかしも

(まどいもうちはたしたのちに)

惑いも　打ち果たしたのちに

(ああつちときぎのあいだ)

あゝ土と木々の間

(ものおもうたそがれのそら)

もの思ふたそがれの空

(さずかりしみを)

授かりし身を

(よびとよむこえ)

呼びとよむ声

(ここにきたれり)

此処に来たれり

(ともにしんずおぼゆかけらまちすぐすつきひ)

ともに信ず　覚ゆかけら　待ち過ぐす月日

(あかにそまる)

朱に染まる

(あとをたどり)

跡を辿り

(むこうざま)

向こうざま

(うつす)

映す

(おぼつかなしとおくゆれるおもかげにきけば)

おぼつかなし遠く揺れる　面影にきけば

(まためぐりあうため)

また廻り合うため

(さかのこわきのぼりつよくあろう)

坂のこわき登り強くあろう