車線変更２５時

(ひとりきりうみまではしりだすおもいでがたりないだろう)

一人きり海まで走り出す　想い出が足りないだろう

(まよなかのこくどう１６ごうせんやむをえずとおまわり)

真夜中の国道１６号線　やむを得ず遠回り

(ひだりにはつぶれたれすとらんわすれかけたしゃせんへんこう)

左には潰れたレストラン　忘れかけた車線変更

(そらぞらしい２４６ごうさびしさはぼくだけのものか？)

空々しい２４６号　寂しさは僕だけのものか？

(もくてきちはまだまだとおいかげもかたちもない)

目的地はまだまだ遠い　影も形もない

(とんねるぬけてもおなじようなけしきばかりつづくきょうもあしたも)

トンネルぬけても同じ様な景色ばかり続く　今日も明日も

(かんたんすぎてなみだがでるぜまえだけみてもなにもみえない)

簡単すぎて涙が出るぜ　前だけみても何も見えない

(かえれない２２じすぎにきみはまだほほえんでいました)

帰れない２２時過ぎに　君はまだ微笑んでいました

(おもかげがとおりあめをよごすてんじょうはひどいざつおん)

面影が通り雨を汚す　天井はひどい雑音

(いつもならきれいにみえるはずのあつぎのねおんがにじんでみえる)

いつもならきれいに見えるはずの　厚木のネオンが滲んで見える

(きみのしぐさわすれるようにすぴーどをあげる)

君の仕草忘れるように　スピードを上げる

(おなじまどからながめたひびがひきのばされちぎれてゆく)

同じ窓から眺めた日々が　引き伸ばされ　ちぎれてゆく

(とおりいすぎたみちはすでにぼくのなかじゃどうでもいいこと)

通り過ぎた道はすでに　僕の中じゃどうでもいいこと

(かえらない２４じすぎにあのひとことできみがかわりました)

帰らない２４時過ぎに　あの一言で君が変わりました

(もくてきちはまだわからないしおのにおいがする)

目的地はまだ分からない　潮の匂いがする

(あのさかをこえてゆけばうみがみえるうみがみえる)

あの坂を越えてゆけば　海が見える　海が見える

(かんたんすぎてなみだがでるぜまえだけみればなんでもみえる)

簡単すぎて涙が出るぜ　前だけみればなんでも見える

(そしてぼくはもう２５じいつかきみをおいこせるとき)

そして僕はもう２５時　いつか君を追い越せる時

(とおりすぎたみちはすでにぼくのなかじゃどうでもいいこと)

通り過ぎた道はすでに　僕の中じゃどうでもいいこと

(ぜんそくりょくでかけぬけてくぜまだいちどもみたことないとこまで)

全速力で駆け抜けてくぜ　まだ一度も見たことない所（とこ）まで