兵隊さんよありがとう(劇団四季)

(かたをならべてにいさんと きょうもがっこうへいけるのは)

かたをならべて兄さんと 今日もがっこうへ行けるのは

(へいたいさんのおかげです おくにのためにおくにのためにたたかった)

兵隊さんのおかげです お国のために　お国のためにたたかった

(へいたいさんんおおかげです)

兵隊さんんおおかげです

(ありがとう)

ありがとう

(ひじょうじにつきこっかそうどういんほうをはつれいし しなじへんをかちぬこう)

非常時につき国家総動員法を発令し 志那事変を勝ち抜こう

(はんたいである)

反対である

(このじへんのもくてきが どこにあるかということすら)

この事変の目的が どこにあるかという事すら

(あまねくこくみんのあいだには てっていしておらない)

あまねく国民の間には 徹底しておらない

(ただいたずらに せいせんのなにかくれこくみんてきぎせいをわすれ)

ただいたずらに 聖戦の名に隠れ国民的犠牲を忘れ

(こっかひゃくねんのたいけいをあやまることがあれば)

国家百年の体型を誤ることがあれば

(げんざいのせいじかはししてもそのつみをつぐなうことはできない)

現在の政治家は死してもその罪を償うことは出来ない

(さんせい)

賛成！

(さんせい)

賛成！

(なにをいうのか きさまぐんのこうどうにはんたいするのか)

何を言うのか 貴様　軍の行動に反対するのか

(せいせんのすいこうをぼうとくするひこくみんめ)

聖戦の遂行を冒涜する非国民め

(こんなおとこをこっかいぎいんにしておくことはできぬ)

こんな男を国会議員にしておくことは出来ぬ

(さいとうたかおしのぎいんじょめいろん しゅうぎいんのたいせいをせいす)

斎藤隆夫氏の議員除名論 衆議院の大勢を制す

(せいふぐんぶともにきょうこう さいあくのさいこっかいていしこうりょ)

政府軍部共に強硬 最悪の際国会停止考慮

(しゅうぎいんからじょめいしろ)

衆議院から除名しろ

(さいとうたかおぎいんじょめいけつぎ ほんかいぎせいりつ)

斎藤隆夫議員除名決議 本会議成立

(さんせいにひゃくきゅうじゅうろくたいはんたいなな)

賛成二百九十六対反対七

(すばらしい これですべてぐんじんのおもうまま)

素晴らしい これですべて軍人の思うまま

(かんとうぐんはむてき むかうところてきなし)

関東軍は無敵 向かうところ敵なし

(ぺきん)

北京

(せんりょう)

占領

(なんきんじょしゅうぶかんさんちん)

南京　徐州　武漢三鎮

(かんらくかんらくかんらく)

陥落　陥落　陥落

(ついにしょうかいせきをじゅうけいにまでおいつめたぞ)

遂に蒋介石を重慶にまで追い詰めたぞ

(すごいすごいぞにっぽんていこくは あっというまにだいしょうりをおさめ)

すごい凄いぞ日本帝国は あっと言う間に大勝利をおさめ

(のもんはんではちょいとやられたけれど そのことひたかくして)

ノモンハンではちょいとやられたけれど そのことひた隠して

(にしのどいつもちょうしよくいってる つきあいのいいいたりーまきこんで)

西のドイツも調子よくいってる 付き合いのいいイタリー巻き込んで

(さんごくどうめいをしっかりむすび せかいせいはもうもくぜん)

三国同盟をしっかり結び 世界制覇もう目前

(ぱりもかんらくもすこーめのまえ ろんどんだいくうしゅうひのうみだ)

パリも陥落モスコー目の前 ロンドン大空襲　火の海だ

(あめりかでてこないぞ)

アメリカ出てこないぞ

(だがうんめいのときはちかづく きこえてきたちょうしにのりすぎたにほんにふきつなあしおと)

だが運命の時は近づく 聞こえてきた調子に乗りすぎた日本に不吉な足音

(たいようもかたむきだす)

太陽も傾きだす