ロザーナ

(こころいたむわけのそのひとつひとつを)

心傷む理由のそのひとつひとつを

(なんどもかみしめてみたけれど)

何度も噛み締めてみたけれど

(おまえはよわさをにくむようになり)

おまえは弱さを憎む様になり

(やさしさのいみさえもわすれていた)

優しさの意味さえも忘れていた

(つらくはげしくうけとめたこのあいや)

辛く激しく受け止めたこの愛や

(みしらぬひとびとのとまどいのなかで)

見知らぬ人々の戸惑いの中で

(こたえをもてずにただうちけしあうだけの)

答えを持てずにただ打ち消し合うだけの

(ながいひびをへてもだれもかたりつくせやしない)

長い日々を経ても誰も語り尽くせやしない

(ろざーなまだおれのしらぬおまえのこころのやさしさのなかへ)

ロザーナまだ俺の知らぬおまえの心の優しさの中へ

(てをひきよせてだきしめておくれよ)

手を引き寄せて抱きしめておくれよ

(ろざーなうそでとりつくろうくらしになみだだけが)

ロザーナ嘘で取り繕う暮らしに涙だけが

(ふたりをやさしくさせていたはずなのに)

二人を優しくさせていたはずなのに

(ろざーな)

ロザーナ

(さよならをいおうとなんどもためしたけれど)

さよならを言おうと何度も試したけれど

(あいはまるでしーそーげーむのように)

愛はまるでシーソーゲームの様に

(おまえをあいしてそしてにくんで)

おまえを愛してそして憎んで

(ふたりのかなしみさえよごれていった)

二人の悲しみさえ汚れていった

(おもいださぬようにてがみももやして)

思い出さぬ様に手紙も燃やして

(おもいうかべぬようにゆめすらけして)

思い浮かべぬ様に夢すら消して

(ついやしたふたりのときとおなじだけ)

費やした二人の時間と同じだけ

(わすれるためのなみだをふたりはこぼすのだろう)

忘れる為の涙を二人はこぼすのだろう

(ろざーなふたりがおかしたつみのつぐないのまえに)

ロザーナ二人が犯した罪の償いの前に

(なんてふたりはかってにいきてきたのだろう)

なんて二人は勝手に生きてきたのだろう

(ろざーなふれあうことできなかった)

ロザーナ触れ合うこと出来なかった

(やさしさのいみこれからべつべつにさがすのか)

優しさの意味これから別々に探すのか

(ろざーな)

ロザーナ

(ろざーなふたりはとくべつかわってたわけじゃないから)

ロザーナ二人は特別変わってた訳じゃないから

(いつかおなじあやまちからときはなたれよう)

いつか同じ過ちから解き放たれよう

(ろざーなあたらしいくらしみつけることできたなら)

ロザーナ新しいくらしみつけることできたなら

(たがいはたがいのままでいれるだろうか)

互いは互いのままでいれるだろうか

(ろざーな)

ロザーナ