ほんとうにあったこわいはなし

(あのひからはんとし)

あの日から半年

(ひとびとはあのせんりつをいまだおぼえているのであろうか。)

人々はあの戦慄を未だ覚えているのであろうか。

(われらみにくいじんるいはこのひのできごとをわすれたとき)

われら醜い人類はこの日の出来事を忘れたとき

(すべてをやつにしはいされることであろう。)

全てをやつに支配されることであろう。

(あれはいんたいじあいぜんじつのひのことだった。)

あれは引退試合前日の日のことだった。

(ぼくはそのひいつもとはちがうるーとでばすていにむかっていた。)

僕はその日いつもとは違うルートでバス停に向かっていた。

(そのひ、ぼくはおなかがすいていた。)

その日、僕はお腹が空いていた。

(ぼくのなかのあくまがいった)

僕の中の悪魔が言った

(としちゃんあるで。いっちゃえよ)

としちゃんあるで。いっちゃえよ

(てんしがいった)

天使が言った

(やめときなよ。)

やめときなよ。

(ぼくはなぜあのときまがさしてしまったのだろう)

僕はなぜあのとき魔が差してしまったのだろう

(あそこでとしちゃんにいかなければ)

あそこでとしちゃんに行かなければ

(やつにであうことはなかったことであろうに，，，，，)

やつに出会うことはなかったことであろうに,,,,,