ラブ・ストーリーは突然に　小田和正

(なにからつたえればいいのか)

何から伝えればいいのか

(わからないままときはながれて)

分からないまま　時は流れて

(うかんではきえてゆく)

浮かんでは　消えてゆく

(ありふれたことばだけ)

ありふれた言葉だけ

(きみがあんまりすてきだから)

君があんまり　すてきだから

(ただすなおにすきといえないで)

ただすなおに　好きと言えないで

(たぶんもうすぐあめもやんで)

多分もうすぐ　雨も止んで

(ふたりたそがれ)

二人　たそがれ

(あのひあのときあのばしょで)

あの日　あの時　あの場所で

(きみにあえなかったら)

君に会えなかったら

(ぼくらはいつまでもみしらぬふたりのまま)

僕等は　いつまでも　見知らぬ二人のまま

(だれかがあまくさそうことばに)

誰かが　甘く誘う言葉に

(もうこころゆれたりしないで)

もう心　揺れたりしないで

(せつないけどそんなふうにこころはしばれない)

切ないけど　そんなふうに　心は縛れない

(あしたになればきみをきっと)

明日になれば　君をきっと

(いまよりもっとすきになる)

今より　もっと好きになる

(そのすべてがぼくのなかで)

そのすべてが　僕のなかで

(ときをこえてゆく)

時を超えてゆく

(きみのためにつばさになる)

君のために　つばさになる

(きみをまもりつづける)

君を守りつづける

(やわらかくきみをつつむあのかぜになる)

やわらかく　君をつつむ　あの風になる

(あのひあのときあのばしょで)

あの日　あの時　あの場所で

(きみにあえなかったら)

君に会えなかったら

(ぼくらはいつまでもみしらぬふたりのまま)

僕等は　いつまでも　見知らぬ二人のまま

(いまきみのこころがうごいた)

今　君の心が動いた

(ことばとめてかたをよせて)

言葉止めて　肩を寄せて

(ぼくはわすれないこのひを)

僕は忘れない　この日を

(きみをだれにもわたさない)

君を誰にも渡さない

(きみのためにつばさになる)

君のために　つばさになる

(きみをまもりつづける)

君を守りつづける

(やわらかくきみをつつむあのかぜになる)

やわらかく　君をつつむ　あの風になる

(あのひあのときあのばしょで)

あの日　あの時　あの場所で

(きみにあえなかったら)

君に会えなかったら

(ぼくらはいつまでもみしらぬふたりのまま)

僕等は　いつまでも　見知らぬ二人のまま

(だれかがあまくさそうことばに)

誰かが　甘く誘う言葉に

(こころゆれたりしないで)

心揺れたりしないで

(きみをつつむあのかぜになる)

君をつつむ　あの風になる

(あのひあのときあのばしょで)

あの日　あの時　あの場所で

(きみにあえなかったら)

君に会えなかったら

(ぼくらはいつまでもみしらぬふたりのまま)

僕等は　いつまでも　見知らぬ二人のまま