ツユ - やっぱり雨は降るんだね

(へいこうせんからとおのいて)

平行線から遠のいて

(ほらてんきよほうもあたんなくて)

ほら天気予報も当たんなくて

(こんなぐずったそらにまって)

こんなぐずった空に舞って

(ぼくのこえばっかはずかしいね)

僕の声ばっか恥ずかしいね

(ほうかのちゃいむがなったって)

放課のチャイムが鳴ったって

(きみのよこがおできこえなくて)

君の横顔で聴こえなくて

(もうゆうとうせいにはできないことなんだ)

もう 優等生には出来ない事なんだ

(こえにだすのはかんたんで)

声に出すのは簡単で

(でもつたえるのはむずかしくて)

でも伝えるのは難しくて

(ほんとうだってわかんないの)

本当だって分かんないの？

(そりゃてんきよほうもあたんないね)

そりゃ天気予報も当たんないね

(しんちょうだっておぼえないし)

身長だって覚えないし

(したのなまえではよんでくれないんだ)

下の名前では呼んでくれないんだ

(そんなこいはくものようで)

そんな恋は雲のようで

(ひろがってまたくっついたりもして)

広がって またくっついたりもして

(そっとさしだしてくれた)

そっと差し出してくれた

(きみのへんなせんすぜんかいのかさのなかもわるくはないなって)

君の変なセンス全開の傘の中も悪くは無いなって

(もうおもうことさえできなくなったって)

もう思う事さえ出来なくなったって

(だれのせいよ)

だれのせいよ

(だけどやっぱりあめはふるんだね)

だけど やっぱり雨は降るんだね

(とっくにうたれなれたって)

とっくに打たれ慣れたって

(つよがりさえとどかないんだって)

強がりさえ届かないんだって

(わかってるんだよそんなのぜんぶ)

分かってるんだよ そんなの全部

(いますぐながれてしまうようにいのるだけ)

今すぐ流れてしまうように 祈るだけ

(やっぱりあめはふるんだね)

やっぱり雨は降るんだね

(そうだきみのこえなんてかきけして)

そうだ 君の声なんて掻き消して

(このままずぶぬれ)

このままずぶ濡れ

(おひさまがいとおしくて)

お日様が愛おしくて

(またねまたねってわらうように)

またね またねって笑うように

(しゃがみこんでしまった)

しゃがみ込んでしまった

(きょうのてんきははれだって)

今日の天気は晴れだって？

(うたがってまってかさをもった)

疑って待って傘を持った

(とーとばっぐりゅっくさっく)

トートバッグ リュックサック

(ほらにもつがもうわずらわしいね)

ほら荷物がもう煩わしいね

(けっきょくずっとかわらないなら)

結局ずっと変わらないなら

(あたまがいっぱいなんてばかみたいじゃん)

頭がいっぱいなんて馬鹿みたいじゃん

(そんなこいはそらのようで)

そんな恋は空のようで

(すみきってにじはかからなくて)

澄み切って 虹は架からなくて

(そっとさしだしてくれた)

そっと差し出してくれた

(きみのねっしんでしんけんなところがきざまれたけしごむにぎって)

君の熱心で真剣な所が刻まれた消しゴム握って

(もうときめくことできなくなったって)

もうときめく事 出来なくなったって

(だれのせいよ)

だれのせいよ

(だけどやっぱりあめはふるんだね)

だけど やっぱり雨は降るんだね

(とっくにわかりきってんだくやしいけど)

とっくに分かり切ってんだ悔しいけど

(みとめたくないって)

認めたくないって

(きまってるんだよこんなのぜんぶ)

決まってるんだよ こんなの全部

(いますぐおぼれてしまえばいいおもうだけ)

今すぐ溺れてしまえばいい 思うだけ

(やっぱりあめはふるんだね)

やっぱり雨は降るんだね

(ずっときみのわらったかおだった)

ずっと君の笑った顔だった

(あのあじさいとずぶぬれ)

あの紫陽花とずぶ濡れ

(よぞらがうばいさって)

夜空が奪い去って

(いやだいやだってとまるように)

嫌だ 嫌だって止まるように

(うれえてしまった)

憂えてしまった

(だけどやっぱりあめはふるんだね)

だけど やっぱり雨は降るんだね

(とうにかれてしまったってまだつゆだよ)

とうに枯れてしまったってまだ梅雨だよ

(あとからおもったって)

後から想ったって

(きみはとおくに)

君は遠くに

(だけどやっぱりあめはふるんだね)

だけど やっぱり雨は降るんだね

(とっくにうたれなれたって)

とっくに打たれ慣れたって

(つよがりさえとどかないんだって)

強がりさえ届かないんだって

(わかってるんだよそんなのぜんぶ)

分かってるんだよ そんなの全部

(いますぐながれてしまうようにいのるだけ)

今すぐ 流れてしまうように祈るだけ

(やっぱりあめはふるんだね)

やっぱり雨は降るんだね

(そうだきみのこえなんてかきけして)

そうだ 君の声なんて掻き消して

(このままずぶぬれ)

このままずぶ濡れ

(おひさまがいとおしくて)

お日様が愛おしくて

(またねまたねってわらうように)

またね またねって笑うように

(あふれだしてしまったんだ)

溢れ出してしまったんだ

(さよならだ)

さよならだ

(またねまたねってわらえたんだ)

またね またねって笑えたんだ