そなちね

(ねえねえ)

ねえねえ

(からふるなけしょうでたのしませてみせて)

カラフルな化粧で楽しませてみせて

(いたいけなこころであなたらしくみせて)

いたいけな心であなたらしくみせて

(いのちがけでみせて)

命がけでみせて

(かいたいしんしょとうざいへとんで)

解体新書東西へ飛んで

(ごぞうろっぷしんとうしたいもんです)

五臓六腑浸透したいもんです

(そなちねうまれたてのあいが)

ソナチネ産まれたての愛が

(そだちめをひらきこえはなち)

育ち目を開き声放ち

(いつかはきえてしまうらしいが)

いつかは消えてしまうらしいが

(そなたはうつくしいひかりあれ)

そなたは美しい光あれ

(はいけいかみさまきいてくれ)

拝啓神様聞いてくれ

(つかれはてたわけです)

疲れ果てたわけです

(おさらばといこうぜ)

おさらばといこうぜ

(あのなつのよるひえたさいだー)

あの夏の夜冷えたサイダー

(うつせみすずしつげのあと)

空蝉涼し都夏のあと

(はなびがちかちかかがやいた)

花火がチカチカ輝いた

(せめてきょうだけはいきていたい)

せめて今日だけは生きていたい

(そのしろさなつのけむりにまかれてはきえてゆく)

その白さ夏の煙にまかれては消えてゆく

(あてもなくただ)

あてもなくただ

(あのなつがすみのかいがんどおり)

あの夏霞の海岸通り

(たばこにひをつけたったひとり)

タバコに火をつけたった1人

(こめかみのおくむけたじゆうが)

こめかみの奥向けた自由が

(おわりをつげるかぜのしらべ)

終わりを告げる風のしらべ