スロゥイントゥザフラットライン

歌詞(問題文)
(かわすかわすかかとをならす)
交わす交わす 踵を鳴らす
(まわすすろーぱすむれなすほうへ)
回すスローパス 群れなす方へ
(とおざかりだすひとなみをみている)
遠ざかりだす 人波を見ている
(ばすをおりだすそのしゅんかんを)
バスを降りだす その瞬間を
(なぜかめがはなせなかった)
何故か目が 離せなかった
(いっきょいちどうふしぜんはないが)
一挙一動 不自然はないが
(ちにつかない)
地に付かない
(どあがしまってきみがきえると)
ドアが閉まって 君が消えると
(はるがそよいだいつものままに)
春がそよいだ いつものままに
(こえのふていけいこがねのとりを)
声の不定形 黄金(こがね)の鳥を
(よいでいざなうしゅくふくのみち)
酔で誘う 祝福の道
(かわしてはらうみめいのしぶき)
躱して払う 未明の飛沫
(がいしてせかいのつつがなさよ)
概して世界の つつがなさよ
(はれのちはれがただしくふるのをみている)
ハレのちハレが 正しく降るのを見ている
(かっさいがまちをつつみだすとき)
喝采が街を包みだすとき
(こわくなるのはなぜだろうか)
怖くなるのは何故だろうか
(かわいたがいろをよこぎるほしのなみ)
乾いた街路を 横切る星の波
(ありきたりなおんがく)
ありきたりな音楽
(でいねいのうらがわこだちのそと)
泥濘(でいねい)の裏側 木立の外
(むだなものなどなにもないのに)
無駄なものなど何もないのに
(すきまのないせかいをさくように)
隙間のない世界を裂くように
(きみをのせてばすはいく )
君を乗せてバスは行く
(ゆれるまどぎわながめるけしき)
揺れる窓際 眺める景色
(ふまんなどないたそがれのみち)
不満などない 黄昏の道
(いつもとおなじばすていでおりて)
いつもと同じ バス停で降りて
(そしてさよなら)
そしてさよなら
(あわいおもいがむねをよぎった)
淡い思いが 胸をよぎった
(しらないまちでいまおりたなら)
知らない街で 今降りたなら
(なにかすこしかわるだろうか)
何か少し 変わるだろうか
(ひいてはせかいが)
延いては世界が
(ねとぼけたようにゆびをのばすと)
寝惚けたように指を伸ばすと
(なぜだかすでにべるはおされていて)
何故だか既にベルは押されていて
(おなじようにゆびをのばしたきみと)
同じように指を伸ばした君と
(めがあってしまった)
目が合ってしまった
(なもしらぬまちはあめあがりのにおいがした)
名も知らぬ街は雨上がりの匂いがした
(せかいのすきまにのこされたふたり)
世界の隙間に 残された二人
(かおをみあわせわらうばかり)
顔を見合わせ 笑うばかり
(こうかにそえばすぐもどれるだろうが)
高架に沿えば すぐ戻れるだろうが…
(まちはかすかかかとをならす)
街は幽か 踵を鳴らす
(こえはあわずこきゅうもあわず)
声は合わず 呼吸も合わず
(はるかとおくまつりばやしがきこえる)
遥か遠く 祭り囃子が聞こえる
(かっさいがまちをつつみだすとき)
喝采が街を包みだすとき
(わたしはきみのてをとった)
私は君の手をとった
(めいめつするかげたちをこどうのにはくでおいはなす)
明滅する影たちを 鼓動の二拍で追い離す
(かわりばえのないまちをかける)
代わり映えのない街を駆ける
(がいとうはいようひめまいさいりんてんき)
街灯 灰 羊皮 目眩 賽 輪転機
(むだなものなどなにもないけれど)
無駄なものなど何もないけれど
(それはみずいろいやにじいろだったり)
それは水色 いや 虹色だったり
(ありきたりではあったな)
ありきたりではあったな
(かめらのひかりはえがくぺんのおとは)
カメラの光は 描くペンの音は
(せかいをやきつくえいしゃきかいで)
世界を焼き付く 映写機械で
(ひびのそくどがそれらをいつのまにか)
日々の速度が それらをいつの間にか
(つごうよくならべかえたなら)
都合よく並べ替えたなら
(きっとわらってこのひをかたろう)
きっと笑って この日を語ろう
(せいぜんきどったそらにせいざをちらかすように)
整然気取った空に 星座を散らかすように
(きみへなげたぼーるがいつかかえるのをまってる)
街(キミ)へ投げたボールが いつか返るのを待ってる