ハイドレンジア / ヰ世界情緒

(あなたがくうはくをうめるたびすいそくたついみをおしえて)

あなたが空白を埋める度　推測断つ意味を教えて

(わたしがくうはくをうめるたびつうかくたついみをおしえて)

私が空白を埋める度　痛覚立つ意味を教えて

(いいですか)

いいですか？

(あなたがくうはくをうめるたびすいそくたついみをおしえて)

あなたが空白を埋める度　推測断つ意味を教えて

(わたしがくうはくをうめるたびつうかくたついみをおしえて)

私が空白を埋める度　痛覚立つ意味を教えて

(あいろからきゅうにのばしたていのうさが)

隘路（あいろ）から急に伸ばした低能さが

(ひだりききにはんしゃした)

左利きに反射した

(じゅうはひゃくもしょうちだがみぬけよけとばすな)

十は百も承知だが　見抜けよ、蹴飛ばすな

(たのしくないなただしくないな)

楽しくないな、正しくないな

(あいぞうなんておぼえてないな)

愛憎なんて覚えてないな

(ぞうもつにひびきわたらないせいかつをしてまがう)

臓物に響き渡らない生活をして　紛う

(たのしくないなまるでやまいだ)

楽しくないな　まるで病だ

(よるをけなすのはいつもぜんだ)

夜を貶すのはいつも善だ

(ゆうわくがとうたするこころのまんなかでなにをみよう)

誘惑が淘汰する心の真ん中で　何を見よう？

(だれかのくうはくをうめるたびわすれされるものをおしえて)

誰かの空白を埋める度　忘れ去れるものを教えて

(ことばにゆうれつをつけるたびうすれていくかちをおしえて)

言葉に優劣をつける度　薄れていく価値を教えて

(いたずらにぜいをつくすだけのさがうまれつきにかんじゅした)

悪戯に贅を尽くすだけの性　生まれつきに甘受した

(けいもぎゃくもえんぎならそのめをごまかすな)

刑も虐も演技なら　その眼を、誤魔化すな

(なまえもないくらいもろいくらい ささいなかんじょうにきづいていく)

名前も無い位　脆い暗い 些細な感情に気付いていく

(おもいだすたびにおびえてしまう)

思い出す度に怯えてしまう

(それでもまだくらむゆらぐまま なりひびいている)

それでもまだ眩む揺らぐまま 鳴り響いている

(はいいろみいだすたいおんで いまがふける)

灰色見出す体温で 今が更ける

(たのしくないなただしくないな あいぞうなんておぼえてないな)

楽しくないな、正しくないな 愛憎なんて覚えてないな

(ぞうもつにひびきわたらないせいかつをしてまがう)

臓物に響き渡らない生活をして　紛う

(あなたのせいだまるでやまいだ)

あなたの所為だ、まるで病だ

(えごでみたしただけのぎぜんだ)

エゴで満たしただけの偽善だ

(よくぼうにしゅうしするこころのまんなかによるをみよう)

欲望に終始する心の真ん中に　夜を見よう

(あなたがいきさきをうれうたびかなしくなるいみをおしえて)

あなたが行先を憂う度　悲しくなる意味を教えて

(わたしがこうふくにふれるたびざわめきだすこえにきづいて)

私が幸福に触れる度　騒めき出す声に気づいて

(いいですか)

いいですか？