素直じゃなくてごめんなさい。

(とりあえずはんせいしたふりしとけばいいんでしょ)

（とりあえず反省したふりしとけばいいんでしょ？

(じぶんがわるかったてんをせつめいしながら)

自分が悪かった点を説明しながら

(つぎはぜったいしませんってつぎはこうしますって)

「次は絶対しません」って　「次はこうします」って

(ぐたいてきにあやまっとけばもっといいんでしょ)

具体的に謝っとけばもっといいんでしょ？

(みんながまえをむいてすすんだだからぼくもまえをむいた)

皆が前を向いて進んだ　だから僕も前を向いた

(そうだよどうせいやいややっているよ)

そうだよ　どうせ嫌々やっているよ

(すなおなふりならぼくにまかせてください)

素直なふりなら僕に任せてください

(ほんとうのぼくなんてきみにはわからないんだ)

本当の僕なんて君には分からないんだ

(こころのなかならなにをおもってもいいっておもってるよ)

心の中なら何を思っても良いって思ってるよ

(そうしていえないことがふえていく)

そうして言えないことが増えていく

(これがしたいあれがほしいけどそれはいや)

これがしたい　あれが欲しい　けどそれはイヤ

(っていわゆるせけんいっぱんでいうみっともないでしょ)

っていわゆる世間一般で言う「正直者」でしょ？

(くうきよんでがまんしてあきらめて)

空気読んで　我慢して　諦めて

(さいごにのこったごみみたいなのがみんなのほしいことばなんでしょ)

最後に残ったゴミみたいなのが僕の素直な言葉なんでしょ？

(ばかしょうじきではいつかこわれてしまう)

馬鹿正直ではいつか壊れてしまう

(だからいったきみにいなくなってほしくないから)

だから言った　君にいなくなってほしくないから

(たまにほんとうのことをいってあとでこうかいする)

たまに本当のことを言って後で後悔する

(ほんとうのきみなんてぼくにはわからないから)

本当の君なんて僕には分からないから

(さいしょからくちにださないほうがけっかてきにはつらくない)

最初から口に出さない方が結果的には辛くない

(そうしていうことすらもやめていったんだ)

そうして言うことすらもやめていったんだ

(きがついたらなにかちがうこんなことがいいたいわけじゃないんだって)

気が付いたら「何か違う、こんなことが言いたいわけじゃないんだ」って

(でももうどうでもいいや)

でももうどうでもいいや

(かんせいしたぱずるをわらわれたくなくて)

完成したパズルを笑われたくなくて

(だれにもみえないばしょでぴーすをはきだした)

誰にも見えない場所でピースを吐き出した

(あっちのいやみなぼくもこんなによわねをはくぼくも)

あっちの嫌味な僕も　こんなに弱音を吐く僕も

(ぜんぶおなじでほんとうのぼくなんだ)

全部同じで本当の僕なんだ

(じぶんからいわなきゃつたわらないなんて)

自分から言わなきゃ伝わらないなんて！

(ぜんぶぜんぶぜんぶほんとうはわかってる)

全部！　全部！！　全部！！！　本当は分かってる！）

(いまいったことはぜんぶいつもかんがえてはいるのに)

今言ったことは全部いつも考えてはいるのに

(しゃべったらひゃくぶんのいちにもならないあーあ)

喋ったら百分の一にもならない　あーあ