銭がなけりゃ

(きたからみなみからいろんなひとがまいにちいえをはなれ)

北から南からいろんな人が毎日家をはなれ

(よぎしゃにゆられはるばるととうきょうまでくるという)

夜汽車にゆられはるばると東京までくるという

(たんぼからはいではんばをながれほうさくをゆめみてきたが)

田んぼからはい出飯場を流れ豊作を夢みて来たが

(どっこいそうはとんやがおろさない)

ドッコイそうは問屋がおろさない

(おやくにんがたちふさがっていうことにゃ)

お役人が立ちふさがって言うことにゃ

(わかってるだろうがらいねんはしょうぶなんだよ？)

わかってるだろうが来年は勝負なんだよ？

(ぜにがなけりゃきみ！ぜにがなけりゃ)

銭がなけりゃキミ！銭がなけりゃ

(かえったほうがみのためさあんたのくにへ)

帰った方が身の為さアンタのクニへ

(とうきょうはいいところさながめるならもうしぶんなし)

東京はいい所さ眺めるなら申し分なし

(すむならあおやまにきまってるさぜにがあればね)

住むなら青山に決まってるさ銭があればね