DIAMOND PROOF feat.棗いつき

(あめはこのまちになにもいわずに)

雨はこの町に何も言わずに

(そっとそっとふりだす)

そっとそっと降り出す

(かさのもようがにじんでみえた)

傘の模様が滲んで見えた

(あまおとにせつなくなる)

雨音に切なくなる

(ぐずりだすそらもよう)

グズり出す空模様

(うごきだすおもい)

動き出す想い

(めをこすりだしたよ)

目をこすり出したよ

(みずたまりみたいなたそがれ)

水たまりみたいな黄昏

(ゆらりなみだゆらめくふわりびねつはとけゆく)

ゆらり涙ゆらめく ふわり微熱は溶けゆく

(いつかきっとはれるんだってわかっているけど)

いつかきっと晴れるんだってわかっているけど

(いまはすこしもうすこしだけ)

今は少しもう少しだけ

(このままでいいきずあとのこえ)

このままでいいキズアトの声

(ぜんぶかきけしてほしいから)

全部掻き消してほしいから

(あめのにおいがおもいをかたちに)

雨の匂いが想いを形に

(どんなてざわりがするんだろう)

どんな手触りがするんだろう

(みかがみのようにかたちはあっても)

水鏡のように形はあっても

(さわれないことわかってる)

触れない事わかってる

(ねつだけをのこして)

熱だけを残して

(しみこんでゆく)

染み込んでゆく

(かわいたきせきが)

乾いた軌跡が

(よびかけてくるの)

呼び掛けてくるの

(いろづいたままのきもちためいきまじりのことばは)

色付いたままの気持ち 溜息交じりの言葉は

(あたたかくてやさしいけどいまでもいたくて)

温かくて優しいけど 今でも痛くて

(みみをすますかさをたたんだ)

耳を澄ます 傘を畳んだ

(ものくろでさえ)

モノクロでさえ

(のこらないようぜんぶながしてほしいんだ)

残らないよう 全部流してほしいんだ

(きおくのなかのほうせきわれないようにだきしめ)

記憶の中の宝石割れないように抱きしめ

(きみのこえはまだきこえてくるけど)

君の声はまだ聞こえてくるけど

(あめがのこしたこのいたみを)

雨が残したこの痛みを

(きみとよぶよ)

「キミ」と呼ぶよ

(ゆらりなみだゆらめくふわりびねつはとけゆく)

ゆらり涙ゆらめく ふわり微熱は溶けゆく

(いつかきっとはれるんだってわかっているけど)

いつかきっと晴れるんだってわかっているけど

(いまはすこしもうすこしだけ)

今は少しもう少しだけ

(このままでいいきずあとのこえ)

このままでいいキズアトの声

(ぜんぶかきけしてほしいから)

全部掻き消してほしいから