高空

(ひさしぶりだね)

久しぶりだね

(もうすぐあきだね)

もうすぐ秋だね

(げんきだったかい？)

元気だったかい？

(べつにどうでもいいけど)

別にどうでもいいけど

(ただただひまだったからきいただけ)

ただただ暇だったから聞いただけ

(まだまだすきだとおもってるの？)

まだまだ好きだと思ってるの？

(いたいな)

痛いな

(ひさしぶりだね)

久しぶりだね

(もうすぐあきだね)

もうすぐ秋だね

(げんきそうでよかった)

元気そうでよかった

(これはただのていけいぶん)

これはただの定型文

(かれしはできたかい？)

彼氏はできたかい？

(うわさにはきいてたけど)

噂には聞いてたけど

(あそばれてんじゃない？)

遊ばれてんじゃない？

(ちゃんとあいされてるかい？)

ちゃんと愛されてるかい？

(ただただひまだったからきいただけ)

ただただ暇だったから聞いただけ

(ただただあそばれていたのはぼくだった)

ただただ遊ばれていたのは僕だった

(ふゆにはいるいっぽてまえ)

冬に入る一歩手前

(こいしさますあのにおいは)

恋しさ増すあの匂いは

(ゆうやけとあさやけに)

夕焼けと朝焼けに

(きみいろにふかくすましている)

君色に深く澄ましている

(あのこのことをうしなって)

あの子の事を失って

(こいしさますあのにおいは)

恋しさ増すあの匂いは

(もうもとにもどれない)

もう元に戻れない

(あのばしょへぼくをつれていく)

あの場所へ僕を連れて行く

(きみとのよなかのでんわ)

君との夜中の電話

(こう２のしゅうがくりょこう)

高2の修学旅行

(きみにあげたおかしのおれいに)

君にあげたお菓子のお礼に

(もらったざつなてがみ)

貰った雑な手紙

(ねぇきみはおかしいの)

ねぇ君は可笑しいの

(きみからのざつなへんしんもぜんぶすきだったんだよ)

君からの雑な返信も全部好きだったんだよ

(きみのいないきせつすぎて)

君の居ない季節過ぎて

(それでもまだなんておもう)

それでもまだなんて思う

(きみのきこえないところで)

君の聴こえないところで

(きょうもうたっている)

今日も謳っている

(あのこのことをうしなって)

あの子の事を失って

(それでもいいとおもうよる)

それでもいいと思う夜

(ゆがんだままたださけびながら)

歪んだままただ叫びながら

(ずっとすきでいるとおもう)

ずっと好きでいると思う

(ふゆにはいるいっぽてまえ)

冬に入る一歩手前

(わすれることはできないよ)

忘れる事はできないよ

(しあわせなときおもいだして)

幸せなとき思い出して

(きょうもひとりくちずさんで)

今日も一人口ずさんで

(またあしたなれたせかい)

また明日慣れた世界

(きみのいないこのにちじょう)

君の居ないこの日常

(いつかのひのあのやくそくが)

いつかの日のあの約束が

(こないこともわかっていたんだ)

来ない事もわかっていたんだ

(きみがすきだったんだよ)

君が好きだったんだよ