【意味怖】ジェットコースター

(ぼくはだいがく２ねんせいで、かわいいかのじょがいる。そんなかのじょにゆうえんちにさそわれたので、)

僕は大学2年生で、かわいい彼女がいる。そんな彼女に遊園地に誘われたので、

(だいがくがやすみのひにいっしょにきた。)

大学が休みの日に一緒に来た。

(ふたりでこういうばしょにくるのははじめてだった。あっというまにじかんがすぎる。)

2人でこういう場所に来るのは初めてだった。あっという間に時間が過ぎる。

(ひととおりののりものやあとらくしょんをまわりおえ、くらくなってきたころ、)

一通りの乗り物やアトラクションを回り終え、暗くなってきた頃、

(かのじょにいわれ、やけいがみれるというじぇっとこーすたーにのることにした。)

彼女に言われ、夜景が見れるというジェットコースターに乗ることにした。

(じぇっとこーすたーのちょうてんの２かしょが、やけいがとくにきれいなぽいんとらしい。)

ジェットコースターの頂点の2か所が、夜景が特に綺麗なポイントらしい。

(じゅんばんがきて、のりこみべるとをしめる。かのじょはよこでもううかれている。)

順番が来て、乗り込みベルトを締める。彼女は横でもう浮かれている。

(でもじつはぼくはぜっきょうけいがにがてなので、１かいめのちょうてんにつくころはめをつぶっていた。)

でも実は僕は絶叫系が苦手なので、1回目の頂点につく頃は目をつぶっていた。

(かのじょはよこできゃーきゃーさけんでいる。どんなけしきかちょっときになるな。)

彼女は横でキャーキャー叫んでいる。どんな景色かちょっと気になるな。

(ぼくはきょうふよりもこうきしんがかち、２かいめのちょうてんではいっしゅんめをあけてみた。)

僕は恐怖よりも好奇心が勝ち、２回目の頂点では一瞬目を開けてみた。

(たしかにきれいなけしきだ。まわりのひともすごいさけびごえをあげている。)

確かに綺麗な景色だ。周りの人もすごい叫び声をあげている。

(かのじょはなれたのかもうかんせいはきこえないが、ぼくはけしきもそこそこに、こわいので)

彼女は慣れたのかもう歓声は聞こえないが、僕は景色もそこそこに、怖いので

(まためをつぶる。じぇっとこーすたーがだんだんげんそくしていくのがわかる。)

また目をつぶる。ジェットコースターがだんだん減速していくのがわかる。

(そういえばもうおわりそうなはずなのに、まわりのこえがやけにうるさいな。)

そういえばもう終わりそうなはずなのに、周りの声がやけにうるさいな。

(ぼくはふしぎにおもいめをあけると、すぐにじょうきょうをりかいした。)

僕は不思議に思い目を開けると、すぐに状況を理解した。