アスペルガーデン

(ようえんきゅうかろーるがたにんじんかたあしはずしてきりすてごめん)

陽炎休暇ロール型人参片足外して切り捨てごめん

(てんねんむげんきゅうこうかゆうじんはかばにめぶくはむこうりょう)

天然無限急降下友人墓場に芽吹くは無香料

(ようもうさらだのざんがいとくべつのていそうなんせんち)

羊毛サラダの残骸と区別の貞操何センチ

(ひっきしけんのさいちゅうにきっとそとからみてる)

筆記試験の最中にきっと外から見てる

(らんだむかひかくしけんとまあるいそーだのあいらんど)

ランダム化比較試験とまあるいソーダのアイランド

(ぽりたんくひかるそのさきどっちもそっちもじごくえず)

ポリタンク光るその先どっちもそっちも地獄絵図

(てんてんてんにょのかんおけにしかばねかくしたふとうこう)

点転天女の棺桶に　尸隠した不登校

(かんかんかんじゃのかんえんににがむしころしたおよめさん)

缶感患者の肝炎に　苦虫殺したお嫁さん

(まんまんまんじのまんなかにまっかなてんてんかたつむり)

万満卍の真ん中に　真っ赤な点々かたつむり

(さんさんさんごのさいはてに)

惨酸産後の最果てに

(たばこをたべたらつぶれちゃったらったった)

タバコを食べたら潰れちゃったらったった

(こどくはきょうもそのさきもあすぱらゆでるあすぺるがー)

孤独は今日もその先もアスパラゆでるアスペルガー

(のうずいすーぷのまんなかにうかんだていへんさあたいへん)

脳髄スープの真ん中に浮かんだ底辺さあ大変

(きょだいたんくにつぶされてないたかんちるごたん)

巨大タンクに潰されて泣いたかんちるごたん

(あかいつきつつくきつつきどうこうひらいたえごいすと)

赤い月つつくキツツキ瞳孔開いたエゴイスト

(しょうしたいつかむたいようともしびてらしたしんぞうと)

焼死体つかむ太陽　灯火照らした心臓と

(とんとんとんびのとうぼうにりょうのめつぶしたかぶとむし)

問豚とんびの逃亡に　両の目潰した甲虫

(あんあんあんちのあんぜんなうたうなめらかみにまりすと)

杏餡安置の安全な　歌う滑らかミニマリスト

(らんらんらんせのらんとうはらっぱのらいおんとじこもり)

蘭卵乱世の乱闘はラッパのライオン閉じこもり

(でんでんでんきのでたらめなてんりのげんりもくずれちゃったわっはっは)

電殿伝奇のでたらめな天理の原理も崩れちゃったわっはっは

(じごくはあすもそのあともごすぺるうたうあすぺるがー)

地獄は明日もその後も　ゴスペルうたうアスペルガー

(ひからびてくさるべらんだたりないかりうむかるしうむ)

干からびて腐るベランダ　足りないカリウムカルシウム

(ふみつけたくろのはなたば)

踏みつけた　黒の花束

(にくのすきまからはえてくるかれためだまからはえてくる)

肉の隙間から生えてくる　枯れた目玉から生えてくる

(てんてんてんばつくだされたそこにはわたしとわるいむし)

添展天罰下されたそこには「わたし」と「わるいむし」

(なんなんなんぎのひんじゃくはくべつとさべつのどくさいしゃ)

何南難儀の貧弱は区別と差別の独裁者

(えんえんえんびななきまねはいびつなぎそうのはかまいり)

延炎艶美な泣き真似は　歪な偽装の墓参り

(しんしんしんだのしんぞくはまっくろいぞくのちであらってまっかっか)

心神死んだの親族は真っ黒遺族の血で洗って真っ赤っ赤

(にがみよとわにえいえんに)

苦味よ永遠に永遠に

(あすぱらくらうあすぺるがー)

アスパラ喰らうアスペルガー