坂の上の雲

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問題文
(しこくはさぬき・あわ・とさ・いよにわかれてる。いよのしゅゆうはまつやま。)
四国は讃岐・阿波・土佐・伊予に分かれてる。伊予の首邑は松山。
(かまをふせたようなおか)
釡を伏せたような丘
(あかまつのこのまがくれにたかさじゅうじょうのいしがきがてんにのび)
赤松の木間隠れに高さ十丈の石垣が天にのび
(せとうちのてんをはいけいにさんそうのてんしゅかくがすわっている)
瀬戸内の天を背景に三層の天守閣が座っている
(こらい、このしろはしこくさいだいのしろとされたが、あたりのふうけいがゆうびなために、いしがきも)
古来、この城は四国最大の城とされたが、あたりの風景が優美なために、石垣も
(やぐらも、そのようにいかつくはみえない)
櫓も、そのように厳つくはみえない
(ふどうさんかいにしんぷうをまきおこす)
不動産界に新風を巻き起こす
(わたしとあなたのしごとにしんぷうをまきおこしましょうよ)
私とあなたの仕事に新風を巻き起こしましょうよ
(わたしはこのでーたらんどにしんぷうをいれ、そのはんえいのちゅうこうのそとなりたい。)
私はこのデータランドに新風を入れ、その繁栄の中興の祖となりたい。
(たしょうあでやかすぎるひょうげんにあきあきする。)
多少艶やかすぎる表現に飽き飽きする。
(こきょうにたいしてふくざつなくっせつをもたず、ふくおかのにんじょうやふうけいののびやかなままに)
故郷に対して複雑な屈折を持たず、福岡の人情や風景ののびやかなままに
(うたいあげている)
うたいあげている
(しゃちょうがみずからほんをぷれぜんとしたてん、わたしとたにさんとのたいぐうのちがいといえるかもしれ)
社長が自ら本をプレゼントした点、私と谷さんとの待遇の違いといえるかもしれ
(ません。)
ません。
(まつやまけはだいだいじゅうごくそこそこをかろくとしてとのさまからちょうだいしている。)
松山家は代々十石そこそこを家禄として殿様から頂戴している。
(このじきごいがすくないというのは、そのあとのせいちょうにさしつかえのないものかもしれん)
この時期語彙が少ないというのは、その後の成長に差支えのないものかもしれん
(かくべつなたいぐうをうける)
格別な待遇を受ける
(かれはこうねん、ふらんすからこきょうにだしたてがみのなかでもらしている。)
彼は後年、フランスから故郷に出した手紙のなかで漏らしている。
(わたしはじゅうさいのこどもながら、このこうけいがしゅうせいわすれられぬものになりました。)
私は十歳の子供ながら、この光景が終生忘れられぬものになりました。
(ちみがこえ、ものみのりがよく、きこうはおんだんで、しかもこうがいにはおんせんがあり、)
地味が肥え、物実りがよく、気候は温暖で、しかも郊外には温泉があり、
(すべてがたいとうしているから、しぜん、ひとにせんとうこころがうすい)
すべてが駘蕩しているから、自然、人に戦闘心が薄い
(けいざいなんにより、かけいがそこをつき、かぞくのせいかつはこんきゅうをきわめた。 )
経済難により、家計が底をつき、家族の生活は困窮を極めた。
(とうじ、こうふでだいがくせいかつをおくっていたあねはとりわけひさんであった。)
当時、甲府で大学生活を送っていた姉はとりわけ悲惨であった。