捨てられない記憶

(おーがすとはおれにすべてをおしえてくれた)

オーガストはオレに全てを教えてくれた

(いきていくすべもかぞくのぬくもりも)

生きていく術も『家族』の温もりも

(だれよりもたいせつなかぞくだったのに)

誰よりも大切な家族だったのに

(おれはかれをまもれなかった)

オレは彼を守れなかった

(ありがとうもさようならもつたえられずに)

「ありがとう」も「さようなら」も伝えられずに

(きがついたらおれはきおくもたいせつなかぞくもうしなっていた)

気が付いたらオレは記憶も大切な家族も　失っていた…

(かこをわすれてみかげひそかとしていきることがおーがすとののぞんだことだった)

過去を忘れて『御影密』として生きることが、オーガストの望んだことだった

(でもすてられなかったそこにかぞくがいたから)

でも…捨てられなかった。そこに『家族』がいたから

(そしきにいたかこもかぞくとのおもいでもぜんぶつながっていてすてられない)

組織にいた過去も家族との思い出も全部繋がっていて捨てられない

(みんながみとめてくれるおれのしばいは)

みんなが認めてくれるオレの芝居は

(やくしゃみかげひそかはおーがすとがくれたものだから)

役者・御影密はオーガストがくれたものだから

(かこのすべてがいまのおれにつながっている)

過去の全てが今のオレにつながっている

(だからおれはかこをすてずにかこもふくめてみかげひそかになる)

だからオレは…過去を捨てずに、過去も含めて『御影密』になる

(うんそれでいいとおもうよ)

うん。それでいいと思うよ

(ひそかたいせつなかぞくにつたえたいことがあるんじゃないの)

密…大切な家族に伝えたいことがあるんじゃないの？

(でも)

でも…

(つたわるよきっと)

伝わるよ、きっと…

(そのはなといっしょにひそかくんのおもいをとどけてあげよう)

その花と一緒に、密くんの思いを届けてあげよう…

(うんおーがすと)

うん…オーガスト

(ごめんなさいきみのさいごのねがいはかなえてあげられない)

ごめんなさいキミの最期の願いは叶えてあげられない

(おれはきみをわすれないわすれられない)

オレはキミを忘れない　忘れられない

(だってだいじなかぞくだから)

だって大事な家族だから

(かぞくなんてしらなかったかぞくをしらずにいきてきた)

『家族』なんて知らなかった『家族』を知らずに生きてきた

(でもきっとこれがそうなんだ)

でもきっとこれがそうなんだ

(あたりまえじゃないとくべつなかぞくとくべつでたいせつなふたりのしあわせが)

当たり前じゃない特別な家族　特別で大切な二人の幸せが

(いつまでもいつまでもつづきますように)

いつまでもいつまでも続きますように

(ありがとうきみがくれたじんせいをたいせつにあゆんでいくよ)

ありがとうキミがくれた人生を大切に歩んでいくよ

(いっしょにあるこうささえるよ)

一緒に歩こう支えるよ

(みまもっていてとおいそらのうえから)

見守っていて遠い空の上から

(おれたちがなかまたちとともにあゆんでいくから)

俺達が　仲間達と共に歩んでいくから

(どんなときもいっしょうけんめいいきていくよ)

どんな時も一生懸命生きていくよ

(いきていこうあのひびをむねに)

生きていこう　あの日々を胸に

(だいて)

抱いて