テセウスの匣

(じゃあねっておわかれだって)

じゃあねってお別れだって

(またねってかえしもせず)

またねって返しもせず

(いったっけいったりきたり)

言ったっけ行ったりきたり

(ことばのことばかり)

言葉の事ばかり

(しゃぼんのようなきもちは)

しゃぼんの様な気持ちは

(ふりふられたばかりに)

振り降られたばかりに

(やねすらもとどかず)

屋根すらも届かず

(もくしてきえていったのさｏｈ)

黙して消えていったのさ oh

(あのひやくそくした)

あの日約束した

(くちからでたまこと)

口から出た真

(どうしようもしょうもない)

どうしようもしょうもない

(あきらかあきらめちゃって)

明らか諦めちゃって

(それだけをつないで)

それだけを繋いで

(それだけをむすんで)

それだけを結んで

(からまっていたんだきっと)

絡まっていたんだきっと

(ゆびきりげんまん)

指切りげんまん

(にじのむこうがわわたしすらもきえて)

虹の向こう側 私すらも消えて

(いくどめのらくじつをむかえて)

幾度目の落日を迎えて

(わからないくらい)

分からないくらい

(そうわかんないくらい)

so why can't I cry

(わたしはここにいるの)

私はここにいるの

(あぁようこそおわりのえんぴれお)

あぁ ようこそ終わりのエンピレオ

(ねがわれあこがれすべてきえて)

願われ憧れ全て消えて

(いつだってよろこびあふれ)

いつだって喜びあふれ

(おそれもしらないままに)

恐れも知らないままに

(あなただけ)

あなただけ

(ありもしやしないそんなせかい)

在りもしやしない そんな世界

(だれとはなしてたって)

誰と話してたって

(かんじょうはそっぽをむいて)

感情はそっぽを向いて

(ことばをかわしたくて)

言葉を交わしたくて

(きもちはがらんどう)

気持ちは伽藍洞

(うてばひびくこえにすずのようなねいろに)

打てば響く声に 鈴のような音色に

(いつだってだれであろうと)

いつだって 誰であろうと

(きこえこえこえて)

聴こえ 声 越えて

(えてしてしって)

＜得てして知って＞

(にじのむこうがわえんをすてさってなお)

虹の向こう側 縁を捨て去ってなお

(だいたいがあいまいなせかいで)

大体が曖昧な世界で

(あいをさがして)

愛を探して

(あいをさがして)

I won‘t sad God city

(わたしはたびをするの)

私は旅をするの

(これはさいしょでさいごのえくそだす)

これは 最初で最後のエクソダス

(ねがわれのぞまれこぼれおちて)

願われ望まれ零れ落ちて

(かなしみがこころをすかしひかりがきえてしまえど)

哀しみが心を透かし 光が消えてしまえど

(あなただけあなただけがいるせかいで)

あなただけ あなただけが いる世界で

(なんでなんでなげいたり)

なんでなんで嘆いたり

(だってだっていいわけして)

だってだって言い訳して

(ずっとずっとみないふりひとりきり)

ずっとずっと見ないふり 一人きり

(もうそうはもうしゅうになって)

妄想は妄執になって

(かんせいはかんせいにわいて)

閑静は歓声にわいて

(かんじょうはとうにすてて)

感情はとうに捨てて

(げんそうはのうをゆらしわたしをむしばむ)

幻想は脳を揺らし私を蝕む

(あなたは)

あなたは

(こころむすんでひらいてほころんで)

心結んで開いて綻んで

(きおくはそらへときえてとんでった)

記憶は空へと消えて飛んでった

(ありしひのわたしをすてていつわりのわたしをすてて)

在りし日の私を捨てて 偽りの私を捨てて

(きねまのすたあにこいをした)

キネマのスタアに恋をした

(あぁえがおのあなたはただただうつくしい)

あぁ 笑顔のあなたは只々美しい

(だれかにたおられるのがこわかった)

誰かに手折られるのが恐かった

(あなたのすごすせかいを)

あなたの過ごす世界を

(ふぃるむにとじこめたから)

フィルムに閉じ込めたから

(あいしたことあいしたことば)

愛した事 愛した言葉

(わすれないからわたしだけは)

忘れないから 私だけは