椿の唄

(はるにさいたさくらかぜにまっておちた)

春に咲いた桜　風に舞って落ちた

(ぼくらそれをみているつばきのはなでいよう)

僕らそれを見ている　椿の花でいよう

(きれいにさいたさくらのまえ)

綺麗に咲いた桜の前

(しゃったーおんつんざいて)

シャッター音つんざいて

(しゃしんのなかのせかいはほんものよりきれいなんだ)

写真の中の世界は　本物より綺麗なんだ

(びかしたおもいでをちらして)

美化した思い出を散らして

(しまったそのようすをばかにしてひとはわらうんだ)

しまったその様子を　馬鹿にして他人は笑うんだ

(せかいはべつにきれいじゃない)

世界は別に綺麗じゃない

(かおらないぼくらはみせつけないで)

香らない僕らは　見せつけないで

(ふたりだけのせかいでひみつのようなこいをする)

2人だけの世界で　秘密のような恋をする

(あいしていないふうにみえるかい)

愛していないふうに見えるかい

(たにんにわからすつもりはない)

他人にわからすつもりはない

(つばきはきょうもにおいやしない)

椿は今日も匂いやしない

(さくらはきれいにちっている)

桜は綺麗に散っている

(あいしていないふうにみえるかい)

愛していないふうに見えるかい

(そうみえたってかんけいない)

そう見えたって関係ない

(つばきはきょうもかれることはない)

椿は今日も枯れることはない

(くびがまがったってそばにいよう)

首が曲がったってそばにいよう

(しあわせそうねっていわれるのはべつにしあわせなことじゃない)

幸せそうねって言われるのは　別に幸せなことじゃない

(しあわせねっていいあえることがほんとうのしあわせなんじゃない)

「幸せね」って言い合えることが　本当の幸せなんじゃない

(だから)

だから

(かおらないぼくらはみせつけないで)

香らない僕らは　見せつけないで

(ふたりだけのせかいでひみつのようなこいをする)

2人だけの世界で　秘密のような恋をする

(いっしょうぶんのはるをぼくらつかいはたすから)

一生分の春を僕ら使い果たすから

(たがいにしかみえないたがいをきょうもしっている)

互いにしか見えない互いを　今日も知っている

(いっしょうぶんのあいをぼくらつかいはたすから)

一生分の愛を僕ら使い果たすから

(たがいにしかみせないたがいをあいしあっている)

互いにしか見せない互いを　愛し合っている

(それでも)

それでも

(あいしていないふうにみえるかい)

愛していないふうに見えるかい

(たにんにわからすつもりはない)

他人にわからすつもりはない

(つばきはきょうもにおいやしない)

椿は今日も匂いやしない

(さくらはきれいにちっている)

桜は綺麗に散っている

(あいしていないふうにみえるかい)

愛していないふうに見えるかい

(そうみえたってかんけいない)

そう見えたって関係ない

(つばきはきょうもかれることはない)

椿は今日も枯れることはない

(くびがちぎれたってまたあえると)

首が千切れたって　また会えると

(おもってるよ)

思ってるよ