モブノデレラ

(こどものころもたしかそうだった)

子供の頃も確かそうだった

(ほしいものはもっていなかった)

欲しいものは持っていなかった

(だれかのゆめがかなうたびに)

誰かの夢が叶うたびに

(からっぽのはくしゅしてたんだ)

空っぽの拍手してたんだ

(せかいはいつもからふるだった)

世界はいつもカラフルだった

(すきなものきてるつもりだった)

好きなもの着てるつもりだった

(だれかのいろがまざってきて)

誰かの色が混ざってきて

(わたしだけぐれーになっていった)

私だけグレーになっていった

(にじんだしせんのなか)

滲んだ視線の中

(ちかづくふたつのかげ)

近付く二つの影

(ねがっていいのならあなただけほしかった)

願っていいのならあなただけ欲しかった

(ぶるーのどれすがらすのしゅーず)

ブルーのドレスガラスのシューズ

(どんなかおしてかたほうおいていったの)

どんな顔して片方置いて行ったの？

(だれかのひとみにうつるひを)

誰かの瞳に映る日を

(ひとりまっているのもぶのでれら)

一人待っているのモブノデレラ

(しっとでゆれたすかーとには)

嫉妬で揺れたスカートには

(おうじはきづいてないのよわかってる)

王子は気付いてないのよわかってる

(どうかみらいでもしあわせに)

どうか未来でも幸せに

(えらばれないならしゅじんこうじゃない)

選ばれないなら主人公じゃない

(いちばんおきにいりのどれす)

一番お気に入りのドレス

(ちがういろにしてればよかった)

違う色にしてればよかった

(たらればいってあなをうめる)

たられば言って穴を埋める

(これでえらばれるっておもってた)

これで選ばれる、って思ってた

(あなたにみそめられず)

あなたに見初められず

(ひとりのよるのみちもあるけてしまったの)

一人の夜の道も歩けてしまったの

(だれかてをひいて)

誰か手を引いて

(きらきらひかるがらすのしゅーず)

キラキラ光るガラスのシューズ

(うばいさってはしるゆうきがあれば)

奪い去って走る勇気があれば

(ヴぃらんのひとりなれたでしょう)

ヴィランの一人なれたでしょう

(なまえももっていないえきすとらね)

名前も持っていないエキストラね

(まほうつかいのてほどきさえあれば)

魔法使いの手解きさえあれば

(どこかでせかいはかわってた)

何処かで世界は変わってた？

(みらいのはなしはできなくて)

未来の話は出来なくて

(かこばっかみてるだめなわたし)

過去ばっか見てるダメな私

(きっとはっぴーえんどはだれかのふこうときづいてしまう)

きっとハッピーエンドは誰かの不幸と気付いてしまう

(なんかいもこんてぃにゅーしてもわたしだけばっどえんどなんでしょう)

何回もコンティニューしても私だけバッドエンドなんでしょう

(はいかぶったままないているの)

灰被ったまま泣いているの

(しんでれらにはなれずにこどくなまま)

シンデレラにはなれずに孤独なまま

(あなたのひとみにうつるひをまっていたいけれどすべておわり)

あなたの瞳に映る日を待っていたいけれど全て終わり

(ぶるーのどれすがらすのしゅーず)

ブルーのドレスガラスのシューズ

(どんなかおしてかたほうおいていったの)

どんな顔して片方置いて行ったの？

(だれかのひとみにうつるひをひとりまっているのもぶのでれら)

誰かの瞳に映る日を一人待っているのモブノデレラ

(しっとでゆれたすかーとには)

嫉妬で揺れたスカートには

(おうじはきづいてないのよわかってる)

王子は気付いてないのよわかってる

(どうかみらいでもしあわせに)

どうか未来でも幸せに

(あなたのなかではひろいんじゃない)

あなたの中ではヒロインじゃない