好きな惣菜発表ドラゴン〜心を込めてREMIX〜

(すきなそうざいはっぴょうどらごんが)

好きな惣菜発表ドラゴンが

(すきなそうざいをはっぴょうします)

好きな惣菜を発表します

(とつぜんのおやのてんきん)

突然の親の転勤

(みしらぬとちのがっこう)

見知らぬ土地の学校

(ひとりっこのぼくは)

ひとりっ子の僕は

(ひとりぼっちにはなれてるのに)

一人ぼっちには慣れてるのに

(どうしてきみはこんな)

どうして君はこんな

(ぼくなんかかまいうんだい)

僕なんか構うんだい？

(うっとうしいふりをしたけど)

鬱陶しい振りをしたけど

(ほんとうはうれしかったんだ)

本当は嬉しかったんだ

(ねえいっしょにたべようよ)

ねえ一緒に食べようよ

(ひるやすみひろげたべんとうばこ)

昼休み広げた弁当箱

(きはずかしさにこころはほどけてゆく)

気恥ずかしさに心は解けてゆく

(ねえこれあげる)

ねえこれあげる

(すこしちいさなはしで)

少し小さな箸で

(ぼくのごはんのうえに)

僕のご飯の上に

(きみがおいてくれた)

キミが置いてくれた

(からあげ)

からあげ

(すきなそうざいはっぴょうどらごんが)

好きな惣菜発表ドラゴンが

(すきなそうざいをはっぴょうします)

好きな惣菜を発表します

(すきすきだいすきだけじゃ)

好き好き大好きだけじゃ

(こいがうまくいくとしじゃなくなって)

恋が上手くいく歳じゃなくなって

(すれちがうきみのめをみるのが)

すれ違うキミの目を見るのが

(こわくなった)

怖くなった

(いくじがないのは)

意気地がないのは

(いつだってぼくのほうだった)

いつだって僕の方だった

(もうやめにしよう)

もうやめにしよう

(たいせつからにげるのは)

「たいせつ」から逃げるのは

(ぼくのまぬけなえぷろんすがた)

僕のマヌケなエプロン姿

(きみはわらいころげたけれど)

キミは笑いころげたけれど

(それでいいよ)

それでいいよ

(きみをえがおにできるなら)

キミを笑顔にできるなら

(きみみたいにきようじゃないから)

キミみたいに器用じゃないから

(ゆがんじゃったけど)

歪んじゃったけど

(ふたりのおもいでの)

二人の思い出の

(はんばーぐ)

ハンバーグ

(あれからつきひがすぎ)

あれから月日が過ぎ

(こんなぼくにもかぞくができました)

こんな僕にも家族ができました

(ひさしぶりになってしまったきせい)

久しぶりになってしまった帰省

(いつのまにか)

いつの間にか

(ちいさくなったりょうしんのせなか)

小さくなった両親の背中

(しわのふえたてでつくってくれた)

シワの増えた手で作ってくれた

(あのひとかわらない)

あの日と変わらない

(えびちり)

エビチリ

(すきなそうざいはっぴょうどらごんのじゅみょうは)

好きな惣菜発表ドラゴンの寿命は

(このうちゅうのどんなものよりながい)

この宇宙のどんなものより長い

(ほしあかりがひとつきえるたびに)

星明かりがひとつ消えるたびに

(うかんでくる)

浮かんでくる

(だいすきだったそうざいたち)

大好きだった惣菜たち

(からあげ)

からあげ

(はんばーぐ)

ハンバーグ

(とんかつ)

とんかつ

(にくをあまからくいためたやつ)

肉を甘辛く炒めたやつ

(おひたし)

おひたし

(あじふらい)

アジフライ

(とんかつ)

とんかつ

(あまずのあんがかかってるやつ)

甘酢の餡がかかってるやつ

(とくべつじゃないものなんて)

特別じゃないものなんて

(ひとつもなかった)

ひとつもなかった

(すべてのしょくじすべてのそうざいが)

全ての食事　全ての惣菜が

(ぼくらのいまをつくった)

僕らの今を作った

(ぼくらのみらいをつくってきた)

僕らの未来を作ってきた

(えびちり)

エビチリ

(めんちかつ)

メンチカツ

(にくじゃが)

肉じゃが

(ごぼうとにんじんいためたやつ)

ごぼうとにんじん炒めたやつ

(もうにどとあえない)

もう二度と会えない

(おもいでだったとしても)

思い出だったとしても

(すきすきだいすき)

好き好き大好き

(すきすきだいすき)

好き好き大好き

(またべつのうちゅうに)

また別の宇宙に

(うまれかわれたときには)

生まれ変われた時には

(はっぴょうしたい)

発表したい

(はっぴょうしたい)

発表したい