魔法少女は救われない。

(まほうしょうじょはせかいすくったのに)

魔法少女は世界救ったのに

(どうしてわたしはすくわれないの)

どうして私は救われないの？

(だれかたすけにきて)

誰か助けに来て

(まほうしょうじょはせかいすくったのに)

魔法少女は世界救ったのに

(どうしてわたしはすくわれないの)

どうして私は救われないの？

(ねがったへいわかなったとたんに)

願った平和　叶った途端に

(わたしいらないこですか)

私いらない子ですか？

(しょせんつごうのいいようにつかわれ)

所詮都合の良いように使われ

(こころもからだもきずだらけで)

心も身体も傷だらけで

(こんなせかいならもうきえてしまえ)

こんな世界ならもう消えてしまえ

(とりえもなくてじぶんをあいせずに)

取り柄もなくて自分を愛せずに

(なにをしてもしっぱいばっかのれっとうせいね)

何をしても失敗ばっかの劣等生ね

(それでもほかのだれかにひつようとされたくて)

それでも　他の誰かに必要とされたくて

(わたしまほうしょうじょになってうまれかわるの)

私魔法少女になって生まれ変わるの

(みんなのかんしゃでみたされてく)

みんなの感謝で満たされてく

(でもいつからかひとびとはなれ)

でもいつからか　人々は慣れ

(あたりまえにされたの)

当たり前にされたの

(まほうしょうじょはいのちかけたのに)

魔法少女は命懸けたのに

(どうしてわたしはむくわれないの)

どうして私は報われないの？

(つのったふあんはらしたとたんに)

募った不安　晴らした途端に

(わたしようずみになるの)

私用済みになるの？

(ひとのふこうでなりたつへいわに)

他人の不幸で成り立つ平和に

(ぎもんもいだかずいきてるなんて)

疑問も抱かず生きてるなんて

(ふざけたやつらだね)

ふざけた奴らだね

(こんなせかいぜんぶぜんぶいやになって)

こんな世界全部全部嫌になって

(しんじられるものすらうしなって)

信じられるものすら失って

(かわれなくてもどれなくて)

変われなくて　戻れなくて

(もうどうしようもなくくるしいの)

もうどうしようもなく苦しいの

(まほうしょうじょはせかいすくったのに)

魔法少女は世界救ったのに

(どうしてわたしはすくわれないの)

どうして私は救われないの？

(だれかだれかおしえてよおねがい)

誰か誰か教えてよお願い

(みんなのかんしゃがちからになる)

みんなの感謝が力になる

(でもいつからかそのかずはへり)

でもいつからかその数は減り

(あれわたしばかみたい)

あれ私馬鹿みたい

(まほうしょうじょはきぼうみうしなって)

魔法少女は希望見失って

(なみだとともにこぼれおちた)

涙と共に零れ堕ちた

(まほうしょうじょはせかいすくったのに)

魔法少女は世界救ったのに

(どうしてわたしはすくわれないの)

どうして私は救われないの？

(ねがったへいわかなったとたんに)

願った平和　叶った途端に

(わたしいらないこですか)

私いらない子ですか？

(しょせんつごうのいいようにつかわれ)

所詮都合の良いように使われ

(こころもからだもきずだらけで)

心も身体も傷だらけで

(まほうがとけていく)

魔法が解けていく

(こんなせかいぜんぶぜんぶこわしちゃって)

こんな世界全部全部壊しちゃって

(しあわせなけつまつをもとめて)

幸せな結末を求めて

(これでいいのこれでいいの)

これでいいの　これでいいの

(でもなんでむねがくるしいの)

でもなんで胸が苦しいの？

(まほうしょうじょはせかいこわしたのに)

魔法少女は世界壊したのに

(どうしてわたしはすくわれないの)

どうして私は救われないの？

(だれかだれかはやくはやく)

誰か誰か　早く早く

(わたしのことをつれさって)

私のことを連れ去って

(ぜつぼうのふちでさよならをつげた)

絶望の淵でさよならを告げた