天国

(もしも)

もしも

(ぼくだけのせかいならばそう)

僕だけの世界ならば そう

(だれかをうらむことなんて)

誰かを恨むことなんて

(しらないですんだのにどうしても)

知らないで済んだのに どうしても

(どうしても)

どうしても

(あなたのことがゆるせない)

貴方のことが許せない

(よるはただながい)

夜はただ永い

(ひとはすてきれない)

人は捨てきれない

(みぐるしいね)

見苦しいね

(このごにおよんでなお)

この期に及んで尚

(あさひにこころうごいている)

朝日に心動いている

(だきしめてしまったら)

抱きしめてしまったら

(もうさいご)

もう最期

(しんじてしまったわたしのしろさをにくむの)

信じてしまった私の白さを憎むの

(あなたをすきでいたあのひびがなによりも)

あなたを好きでいた あの日々が何よりも

(たいせつでいとしくていたくてみじめ)

大切で愛しくて 痛くて惨め

(もしも)

もしも

(あのころおひさまをあびたふとんに)

あの頃、お日様を浴びた布団に

(くるまるけなげなきみが)

包まる健気な君が

(そのままでいてくれれば)

そのままで居てくれれば

(どれほど)

どれほど

(どれほどよかったのか)

どれほど良かったのか

(もうしるよしもない)

もう知る由もない

(あぁまたおはなをつんで)

あぁ またお花を摘んで

(てとてをあわせて)

手と手を合わせて

(もうすぐそちらにいくからね)

もうすぐ其方に往くからね

(こころにうじがわいても)

心に蛆が湧いても

(まだかおりはしている)

まだ香りはしている

(あのひのぬくもりを)

あの日の温もりを

(みにくくあいしてる)

醜く愛してる

(どうすればいい)

どうすればいい？

(ただともすればもう)

ただ、ともすれば もう

(しゅうあくなおせんのいちぶ)

醜悪な汚染の一部

(ならどうすればいい)

なら、どうすればいい？

(いっそわすれちゃえばいい)

いっそ忘れちゃえばいい？

(そうだいえにかえってきすしよう)

そうだ 家に帰ってキスしよう

(どうすればいいを)

どうすればいい？を

(どうすればいい)

どうすればいい？

(くさってしまうこのみを)

腐ってしまうこの身を

(かざってください)

飾ってください

(わたしのことだけはわすれないで)

私のことだけは忘れないで

(だきしめてしまったら)

抱きしめてしまったら

(もうさいご)

もう最期

(しんじてしまったわたしのしろさをにくむの)

信じてしまった私の白さを憎むの

(あなたをすきでいたあのひびがなによりも)

あなたを好きでいた あの日々が何よりも

(たいせつでいとしくていたくてみじめ)

大切で愛しくて 痛くて惨め

(あぁまたおはなをつんで)

あぁ またお花を摘んで

(てとてをあわせて)

手と手を合わせて

(もうすぐそちらにいくからね)

もうすぐ其方に往くからね

(こころにうじがわいても)

心に蛆が湧いても

(まだかおりはしている)

まだ香りはしている

(あのひのぬくもりを)

あの日の温もりを

(みにくくあいしてる)

醜く愛してる

(あぁてんしのわらいごえで)

あぁ 天使の笑い声で

(きょうもいかされている)

今日も生かされている

(もうすぐこちらにくるころね)

もうすぐ此方に来る頃ね

(あのころのままのきみに)

あの頃のままの君に

(またであえたとして)

また出会えたとして

(こんどはちゃんとてをにぎるからね)

今度はちゃんと手を握るからね