深夜零時の訪問者

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投稿者投稿者ぺいぺいいいね0お気に入り登録
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怖くて奇妙 1

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問題文

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(よふけ、とけいがれいじをさしたしゅんかん、げんかんのよびりんがなった。)

夜更け、時計が零時を指した瞬間、玄関の呼び鈴が鳴った。

(ねむけをふりはらいのぞきあなをのぞくと、だれもいない。)

眠気を振り払い覗き穴を覗くと、誰もいない。

(だが、とびらのむこうにはたしかにこきゅうのけはいがある。)

だが、扉の向こうには確かに呼吸の気配がある。

(おそるおそるとびらをあけると、ろうかにふるびたにんぎょうがたっていた。)

恐る恐る扉を開けると、廊下に古びた人形が立っていた。

(しろいかおはつちのようにかわき、ひとみはすすけている。)

白い顔は土のように乾き、瞳は煤けている。

(ひろいあげようとしたしゅんかん、にんぎょうのくびがゆっくりうごき、こちらをみた。)

拾い上げようとした瞬間、人形の首がゆっくり動き、こちらを見た。

(こえもだせずにあとずさると、にんぎょうはたおれこみ)

声も出せずに後ずさると、人形は倒れ込み

(はらのなかからちゃいろくぬれたてがみがすべりでた。)

腹の中から茶色く濡れた手紙が滑り出た。

(てがみには、しらぬひっせきでじぶんのなまえがなんじっかいもかかれていた。)

手紙には、知らぬ筆跡で自分の名前が何十回も書かれていた。

(よみすすめると、さいごのぎょうだけがあかくそまっている。)

読み進めると、最後の行だけが赤く染まっている。

(そこには「いま、はいごにいる」とかかれていた。)

そこには「今、背後にいる」と書かれていた。

(ふりかえったしゅんかん、ろうかのあかりがいっせいにきえた。)

振り返った瞬間、廊下の灯りが一斉に消えた。

(やみのなかでにんぎょうのわらいごえがひびく。)

闇の中で人形の笑い声が響く。

(きんぞくをこするようなかんだかいおとにまじり、じぶんとおなじこえがかさなってわらっている。)

金属を擦るような甲高い音に混じり、自分と同じ声が重なって笑っている。

(どちらがほんものなのかわからないまま、げんかんのとびらがしずかにとじるおとだけがのこった。)

どちらが本物なのか分からないまま、玄関の扉が静かに閉じる音だけが残った。

(よくあさ、へやにはにんぎょうもてがみもそんざいせず、)

翌朝、部屋には人形も手紙も存在せず、

(かわりにかがみのなかでねむりつづける「もうひとりのじぶん」だけがめをさましていた。)

代わりに鏡の中で眠り続ける「もう一人の自分」だけが目を覚ましていた。

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