Lilly Toxicity

(なぞるせなかにつたうことば)

なぞる背中に伝う言葉

(つめでひきさくまなかし)

爪で引掻く真愛

(いしきをうしなうほどの)

意識を失うほどの

(しあわせにおぼれていたい)

幸せに溺れていたい

(いつかいまがおわるひがくるとしても)

いつか今が終わる日が来るとしても

(ためらうことなくそのうでのなかへ)

躊躇うことなく其の腕の中へ

(とびこんでいきたい)

飛び込んで行きたい

(わらってよりこりすあいときょうきにふれて)

笑ってよリコリス愛と狂気に触れて

(なみうったこどうがうれたしずいをけがす)

波打った鼓動が熟れた雌蘂を穢す

(おちるひざしあかつきにそまるゆりに)

落ちる陽射し暁に染まる百合に

(みつをもとめてまいおりたくれないのちょう)

蜜を求めて舞い降りた紅の蝶

(うつろなひとみきぜつせつな)

虚ろな瞳気絶刹那

(つめでひきさくまやかし)

爪で引き裂く瞞かし

(いしきをうしなうほどの)

意識を失うほどの

(げきつうにおぼれていたい)

激痛に溺れていたい

(いつかゆめがさめるひがくるとしても)

いつか夢が覚める日が来るとしても

(ためらうことなくそのうでのなかへ)

躊躇うことなく其の腕の中へ

(とびこんでゆきたい)

飛び込んで逝きたい

(なかないでりこりすあけきくものすこうに)

泣かないでリコリス　朱き（あけき）蜘蛛の巣構きに

(つながったこどうがうれたしずいにからむ)

繋がった鼓動が熟れた雌蘂（しずい）に絡む

(あまきどくにまみれたちぬりのゆりに)

甘き毒にまみれた血塗りの百合に

(はねをもがれいけどられたくれないのちょう)

羽をもがれ生け捕られた紅の蝶

(ゆけにふけるこうこつのあるかろいど)

遊戯に耽る恍惚のアルカロイド

(すべてをささげてひとみだけになっても)

全てを捧げて瞳だけになっても

(あなたをうつしていたい)

貴方を映していたい

(ことばでしばってりこりすあいときょうきにふれて)

言葉で縛ってリコリス　愛と狂気に触れて

(なみうったこどうがうれたしずいをけがす)

波打った鼓動が熟れた雌蘂を穢す

(おちるひざしあかつきにそまるゆりに)

落ちる陽射し暁に染まる百合に

(みつをもとめてまいおりたくれないのちょう)

蜜を求めて舞い降りた紅の蝶