僕らのまま　悠馬,松本千夏

(かかとのつぶれたうわばき)

踵の潰れた上履き

(はしりまわってたきみのまま)

走り回ってた君のまま

(ひさびさにあったこんびに)

久々に会ったコンビニ

(なんでだろうきのうぶりみたい)

なんでだろう昨日ぶりみたい

(かわらないしかわれないね)

変わらないし変われないね

(はねてしまうねぐせもえがおも)

跳ねてしまう寝癖も笑顔も

(さくぶんにつづったみらいとちがってる)

作文に綴った未来と違ってる

(ふたりだけれど)

二人だけれど

(おしえてよ)

教えてよ

(ぼくのしらないきみのものがたりを)

僕の知らない君の物語を

(どこでわらっていつつまずいてさ)

どこで笑っていつ躓いてさ

(おとなになってきたの)

大人になってきたの？

(いまだからわかることも)

今だからわかることも

(あのころだからかたれたゆめも)

あの頃だから語れた夢も

(もういっかいさけんでみようよ)

もう一回叫んでみようよ

(ふたつむすびひとつにかわってさ)

二つ結び一つに変わってさ

(なんとなくうわさきいてたよ)

何となく噂聞いてたよ

(おそるおそるはなしかけた)

恐る恐る話しかけた

(なんでだろうきのうぶりみたい)

なんでだろう昨日ぶりみたい

(かわらないしかわれないね)

変わらないし変われないね

(あどけないひょうじょうもこえも)

あどけない表情も声も

(てのひらでつかもうともがいたおれんじが)

手のひらで掴もうともがいたオレンジが

(まだいろづいている)

まだ色づいている

(おしえてよ)

教えてよ

(おおげさでいいきみのものがたりを)

大げさで良い君の物語を

(どこでわらってなにのりこえてさ)

どこで笑って何乗り越えてさ

(おとなになっていくんだろう)

大人になっていくんだろう？

(いまだからできることも)

今だからできることも

(あのころだからはしゃげたゆめも)

あの頃だからはしゃげた夢も

(もういっかいさけんでみようよ)

もう一回叫んでみようよ

(そうぞうもしていなかった)

想像もしていなかった

(けどまじわったふたりのすとーりー)

けど交わった二人のストーリー

(こたえあわせみたいだよね)

答え合わせみたいだよね

(ほらうごきだしてく)

ほら動き出してく

(さいごのいちぺーじぼくらなにをかたっているんだろう)

最後の一ページ僕ら何を語っているんだろう

(あのばしょでであえてよかったと)

あの場所で出会えてよかったと

(かわらずうたえてるかな)

変わらず歌えてるかな？

(おしえてよ)

教えてよ

(ぼくのしらないきみのものがたりを)

僕の知らない君の物語を

(どこでわらっていつつまずいてさ)

どこで笑っていつ躓いてさ

(おとなになってきたの)

大人になってきたの？

(いまだからわかることも)

今だからわかることも

(あのころだからかたれたゆめも)

あの頃だから語れた夢も

(もういっかいさけんでみようよ)

もう一回叫んでみようよ

(もういっかいさけんでみようよ)

もう一回叫んでみようよ