【意味怖】鉢合わせ *概要欄に解説
語り手が「あいつ」と呼ぶ人間の名前は珍しく、
世界で唯一と言っていることから、同姓同名とは考えられない。
そして、「あいつ」が語り手のことを許しているとは思えない。
さらに、会話を見る限り、まるで初対面のように見える。
つまり「あいつ」は戸籍を売り、語り手の隣に座った人間は
その戸籍を買った人間だと考えられる…
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問題文
(あいつはおやにきらきらねーむをつけられたおとこだった)
あいつは親にキラキラネームを付けられた男だった。
(ふつうならおやをうらみそうなものだがみょうじもめずらしいものだったため)
普通なら親を恨みそうなものだが、苗字も珍しいものだったため、
(おれとどうせいどうめいのやつはいないつまりせかいいちでゆいいつのそんざいだ)
「俺と同姓同名の奴はいない。つまり世界一で唯一の存在だ。」
(なんていみのわからないことをじまんしていた)
なんて、意味の分からないことを自慢していた。
(あまりあたまのよいやつじゃなかったいやだからこそおれはずっと)
あまり頭の良い奴じゃなかった、いや、だからこそ俺はずっと
(あいつとつるんでいた)
あいつとつるんでいた。
(なにかあったときにりようしてやろうとおもってたからだ)
何かあった時に利用してやろうと思ってたからだ。
(ほんとうはあいつのおやがかねもちだったらいうことなしだったが)
本当は、あいつの親が金持ちだったら言うことなしだったが、
(よのなかそうそうあまくない)
世の中そうそう甘くない。
(どちらかというとあいつはびんぼうといってもいいくらいだ)
どちらかと言うと、あいつは貧乏と言ってもいいくらいだ。
(まあそれはおれもおなじで、ひとのことはいえないのだが)
まあ、それは俺も同じで、人のことは言えないのだが。
(そんなあるときおれはとうしのしっぱいでたがくのしゃっきんをおってしまった)
そんなある時、俺は投資の失敗で多額の借金を負ってしまった。
(さいしょはやみきんからかりてやりくりをしていたがしょうじきそれもきつくなってくる)
最初は闇金から借りてやり繰りをしていたが、正直それもきつくなってくる。
(とりたてもきびしくなりこのままではいのちもとられかねないじょうきょうになった)
取り立ても厳しくなり、このままでは命も取られかねない状況になった。
(そこでおれはさいごのかーどをきることにした)
そこで俺は最後のカードを切ることにした。
(あいつがもっていたちちおやのかたみをぬすんでうった)
あいつが持っていた、父親の形見を盗んで売った。
(じょうきょうからしてぬすんだのはおれだとわかるだろうがもうあいつとあうことはない)
状況からして盗んだのは俺だと分かるだろうが、もうあいつと会うことはない。
(あいつのちちおやのかたみはそこそこのねだんでうれたがそれでもたりなかった)
あいつの父親の形見は、そこそこの値段で売れたが、それでも足りなかった。
(うれるものはすべてうったがだめだった)
売れるものは全て売ったが、ダメだった。
(はっぽうふさがりだ)
八方塞がりだ。
(こせきもうろうかとかんがえた。)
戸籍も売ろうかと考えた。
(だがこのままかいがいににげてしまえばいいのではときづく)
だが、このまま海外に逃げてしまえばいいのではと気づく。
(ひこうきにのるためにはぱすぽーとがひつようで、それをつくるにはこせきがひつようだ)
飛行機に乗るためにはパスポートが必要で、それを作るには戸籍が必要だ。
(なのでこせきはうらずにぱすぽーとをつくる)
なので、戸籍は売らずにパスポートを作る。
(くうこうでひこうきのしゅっぱつをまっているときだった)
空港で飛行機の出発を待っているときだった。
(とうじょうあんないのときにききおぼえのあるなまえがみみにはいってきた)
搭乗案内のときに、聞き覚えのある名前が耳に入ってきた。
(そうあいつのなまえだ)
そう、あいつの名前だ。
(おれはひやあせをかいた)
俺は冷や汗をかいた。
(おなじひこうきにのるみたいだ)
同じ飛行機に乗るみたいだ。
(いっしゅんひこうきにはのらずににげようかとかんがえた)
一瞬、飛行機には乗らずに逃げようかと考えた。
(だがおれはすでにとうじょうてつづきをすませげーとをつうかしている)
だが、俺は既に搭乗手続きを済ませ、ゲートを通過している。
(ここでにげるほうがめだつしあやしまれる)
ここで逃げるほうが目立つし、怪しまれる。
(かねももったいない)
金ももったいない。
(おれはみつからないようにいのりながらひこうきのざせきについた)
俺は見つからないように祈りながら、飛行機の座席についた。
(だがさいあくなことにせきがとなりだった)
だが、最悪なことに席が隣だった。
(となりのやつはおれにはなしかけてきた)
隣の奴は俺に話しかけてきた。
(おれのなまえかわってるんですよせかいにひとりだけどうせいどうめいはいないんですよ)
「俺の名前変わってるんですよ、世界に一人だけ、同姓同名はいないんですよ。
(つまりおれはせかいでゆいいつのそんざいなんですよね)
つまり俺は世界で唯一の存在なんですよね。」
(おれはおおげさにおどろいてみせもくてきちにつくまでかいわをたのしんだ)
俺は大げさに驚いて見せ、目的地に着くまで会話を楽しんだ。