ヘドバン発電所

(とおいがれきのちのやみのなか)

遠い瓦礫の地の闇の中

(ほんをよむしょうじょのためつどいしわれら)

本を読む少女のため　集いし我ら

(くびにでんきょくすてーじにびっぐあんぷ)

首に電極　ステージにビッグアンプ

(ぼーかるはさけぶもげてもふれよきあいだｇｏ！)

ボーカルは叫ぶ　もげても　振れよ　気合いだ go!

(ふれよふれよあたまをへっどばんぎんぐのぱわーで)

振れよ　振れよ　頭を　ヘッドバンギングのパワーで

(ともせともせあかりをやみをてらせよ)

燈せ　燈せ　明かりを　闇を照らせよ

(ああうわさねっとへまたたくまながれ)

ああ噂　ネットへ　瞬く間　流れ

(ぶらぶらしてるやつのむねにもひびいた)

ブラブラしてるやつの胸にも響いた

(くびにでんきょくみぎてにまうすをもって)

首に電極　右手にマウスを持って

(えきしょうにさけぶもげてもやるぜおれらもｇｏ！)

液晶に叫ぶ　もげても　やるぜ　俺らも go!

(ふれよふれよあたまをへっどばんぎんぐのえなじーで)

振れよ　振れよ　頭を　ヘッドバンギングのエナジーで

(ともせともせあかりをやくにたつんだもっとひかりを)

燈せ　燈せ　明かりを　役に立つんだ　もっと光を

(がれきのちやみのなかでほんをよむ)

瓦礫の地　闇の中で本を読む

(たったひとりのしょうじょにたったひとつのでんきゅうをともすため)

たった一人の少女に　たった一つの電球を燈すため

(へっどばんぎんぐはついにはつでんにりようされた)

ヘッドバンギングは　ついに　発電に利用された

(きょうりょくなえなじーはひとつにかいていけーぶるをつたって)

強力なエナジーは一つに　海底ケーブルを伝って

(いっきにしょうじょのもとへとむかった)

一気に少女の元へと向かった

(だがしかしへっどばんがーたちはしらなかった)

だがしかし　ヘッドバンガー達は知らなかった

(しょうじょのよむほんがどくさいせいじれきしかいざんしゅぎいんぼうしかん)

少女の読む本が　独裁政治　歴史改竄主義　陰謀史観

(そしてあくますうはいしゅぎをけいもうするきんだんのしょもつであることを)

そして悪魔崇拝主義を啓蒙する　禁断の書物である事を

(くびにでんきょくすてーじにびっぐあんぷ)

首に電極　ステージにビッグアンプ

(ぼーかるはさけぶまだまだそんなもんかよｇｏ！)

ボーカルは叫ぶ　まだまだ　そんなもんかよ go!

(ふれよふれよあたまをへっどばんぎんぐのぱわーで)

振れよ　振れよ　頭を　ヘッドバンギングのパワーで

(ともせともせはるかなやみをてらせよ)

燈せ　燈せ　遥かな　闇を照らせよ

(ともされたかがやきでしょうじょはほんをよみおえ)

燈された　輝きで　少女は本を読み終え

(まなんだまなんだあんこくのやみのびがくときょうふせいじを)

学んだ　学んだ　暗黒の　闇の美学と　恐怖政治を

(しはいしゃたんじょう)

支配者誕生