心霊写真 -41-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | HAKU | 7974 | 神 | 8.1 | 97.9% | 333.8 | 2718 | 56 | 59 | 2026/08/12 |
| 2 | berry | 7877 | 神 | 7.9 | 98.7% | 335.5 | 2677 | 34 | 59 | 2026/08/12 |
関連タイピング
-
打ち切れたら天才だ
プレイ回数7.2万 歌詞540打 -
プレイ回数89 長文1418打
-
ストレス系です!ちょっと難しめですっ!
プレイ回数921 長文かな1259打 -
初心者あるあるを紹介!
プレイ回数257 かな343打 -
タイピング練習に関する長文です
プレイ回数29万 長文1159打 -
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数23万 歌詞かな167打 -
text5
プレイ回数225 長文かな255打 -
Mrs.GREEN APPLEの青と夏です!
プレイ回数19万 歌詞1030打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(のみかいのふうけいをうつしたいちまいだ。ろうそくのほのかなあかりがちいさなてのひらでさえぎられ、)
飲み会の風景を写した一枚だ。蝋燭の仄かな明かりが小さな手のひらで遮られ、
(そのしたのしゃしんはくらくてみえなくなる。)
その下の写真は暗くて見えなくなる。
(だがそれもいっしゅんだった。あきちゃんがてのひらをくうちゅうでなでるように)
だがそれも一瞬だった。アキちゃんが手のひらを空中で撫でるように
(くるくるとまわしたかとおもうと、すっとひいたのだ。)
くるくると回したかと思うと、スッと引いたのだ。
(ろうそくのともりのしたにしゃしんがふたたびあらわれる。)
蝋燭の灯りの下に写真が再び現れる。
(だがそのしゅんかん、なにかちからというか、せいきというか、)
だがその瞬間、なにか力というか、精気というか、
(そういうめにみえないえねるぎーのようなものが、)
そういう目に見えないエネルギーのようなものが、
(めのまえでしょうしつしたようなかんかくがして、ぼくはぞくりととりはだがたった。)
目の前で消失したような感覚がして、僕はゾクリと鳥肌が立った。
(なんだかわからないが、いま、かくじつになにかがおこった。)
なんだか分からないが、今、確実になにかが起こった。
(ぼくはしゃしんにめをおとす。のみかいのしゃしんにいへんはない。いったいなにがおこったのか。)
僕は写真に目を落とす。飲み会の写真に異変はない。一体なにが起こったのか。
(「よくみろ」)
「よく見ろ」
(ししょうがぼくのみみにささやきかける。)
師匠が僕の耳に囁きかける。
(「いちばんひだりの、しらがのおじさん。めをとじてるだろう」)
「一番左の、白髪のおじさん。目を閉じてるだろう」
(そういわれてみると、りょうめをとじていた。)
そう言われてみると、両目を閉じていた。
(すとろぼにめがくらんだのだろう。)
ストロボに目が眩んだのだろう。
(しかしつぎのしゅんかん、ししょうがそのしゃしんをてにとってなにかをふりはらうように)
しかし次の瞬間、師匠がその写真を手に取ってなにかを振り払うように
(くうちゅうですうかいふった。)
空中で数回振った。
(そしてもういちど、てーぶるのうえにおく。)
そしてもう一度、テーブルの上に置く。
(やはりしゃしんのなかののみかいのふうけいにいへんはなかった。)
やはり写真の中の飲み会の風景に異変はなかった。
(いや・・・・・ぼくのめはいちばんひだりのじんぶつにくぎづけになる。)
いや・・・・・僕の目は一番左の人物に釘付けになる。
など
(しらがのだんせいはめをあけていた。さっきとじていたすがたが、まるでうそのように。)
白髪の男性は目を開けていた。さっき閉じていた姿が、まるで嘘のように。
(「さいしょからめはあけてたよ。おぼえとけ、そのくらい」)
「最初から目は開けてたよ。覚えとけ、そのくらい」
(いみがわからない。てじなかなにかなのか。)
意味が分からない。手品かなにかなのか。
(ふにおちないぼくに、ししょうはつづける。)
腑に落ちない僕に、師匠は続ける。
(「このこのちからだ。だれにもまねはできない。)
「この子の力だ。誰にも真似は出来ない。
(そのいっしゅんをえいえんにきおくするはずのしゃしんに、あとからえいきょうをあたえる」)
その一瞬を永遠に記憶するはずの写真に、後から影響を与える」
(ししゃが、めをとじるんだ。)
死者が、目を閉じるんだ。
(ししょうはそうささやく。)
師匠はそう囁く。
(「いまげんざい、しんでいるにんげんはしゃしんのなかでめをとじる。)
「今現在、死んでいる人間は写真の中で目を閉じる。
(そしてうつっているのがれいてきなものであれば、あるへんかをおこす」)
そして写っているのが霊的なものであれば、ある変化を起こす」
(ししょうはあきちゃんにあいずをする。)
師匠はアキちゃんに合図をする。
(あきちゃんはつぎのしゃしんにてをのばす。)
アキちゃんは次の写真に手を伸ばす。
(そしてさきほどとおなじようにてのひらをまわして、すっとひいた。)
そして先ほどと同じように手のひらを回して、スッと引いた。
(うみべのかぞくづれのしゃしんだった。)
海辺の家族連れの写真だった。
(こんどもいっけんなんのへんかもない。りょうおやとこどものかおをみたが、)
今度も一見なんの変化もない。両親と子どもの顔を見たが、
(めはあけたままだった。きえたみぎひざからさきもそのままだ。)
目は開けたままだった。消えた右膝から先もそのままだ。
(ししょうがうなずくと、あきちゃんはつぎのしゃしんにてをかざした。)
師匠が頷くと、アキちゃんは次の写真に手をかざした。
(あいすくりーむをてにぴーすさいんをしているかっぷるのしゃしんだ。)
アイスクリームを手にピースサインをしているカップルの写真だ。
(ふたりともめをあけたままで、じょせいのかたにのっただれのものともしれないてにも)
二人とも目を開けたままで、女性の肩に乗った誰のものとも知れない手にも
(へんかはみられなかった。)
変化は見られなかった。
(つぎに、いえのまえでさつえいされたしゃしんでは、ははおやがめをとじた。)
次に、家の前で撮影された写真では、母親が目を閉じた。
(きおくでもたしかにめはあけていたのに。)
記憶でも確かに目は開けていたのに。
(いえのまどのうちがわにうすっすらとうつるおとこにはいへんがなかった。)
家の窓の内側に薄っすらと写る男には異変がなかった。
(かおはなんとなくみえるが、めもとがどうやっているかもともとはんぜんとしていないので、)
顔はなんとなく見えるが、目元がどうやっているか元々判然としていないので、
(とじているかあけているかはわからなかった。)
閉じているか開けているかはわからなかった。
(じじじ・・・・・)
ジジジ・・・・・
(せみのにおいにまじって、ほこりがやけるにおいがした。)
蝉の匂いに混じって、埃が焼ける匂いがした。
(あかりがゆらめき、てーぶるのうえのしゃしんにびみょうなのうたんをあたえる。)
明かりが揺らめき、テーブルの上の写真に微妙な濃淡を与える。
(ろうそくにきをとられたあとで、しゃしんにしせんをおとすと、)
蝋燭に気を取られた後で、写真に視線を落とすと、
(ははおやのめはいつのまにかひらいていた。なにごともなかったかのように。)
母親の目はいつの間にか開いていた。何ごともなかったかのように。
(ぼくはめをする。そうしてぱちぱちとなんどかしばたたきをくりかえす。)
僕は目を擦る。そうしてぱちぱちと何度か瞬きを繰り返す。
(「さっかくだ」)
「錯覚だ」
(おもわずそうつぶやくと、ししょうはおかしそうにうなずく。)
思わずそう呟くと、師匠はおかしそうに頷く。
(「そのとおりだ。さっかくだよ。)
「そのとおりだ。錯覚だよ。
(こんなろうそくのたよりないともりのしたでしかおこらない、まぼろしだ」)
こんな蝋燭の頼りない灯りの下でしか起こらない、幻だ」
(しんれいしゃしんはなかったな。ししょうはまたささやいた。)
心霊写真はなかったな。師匠はまた囁いた。
(その、あるへんかというのがおこっていないからか。)
その、ある変化というのが起こっていないからか。
(そして・・・・・)
そして・・・・・
(ぼくらのしせんはさいごのいちまいにむけられる。)
僕らの視線は最後の一枚に向けられる。