心霊写真 -43-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8556 8.6 98.9% 291.0 2516 26 57 2026/08/25
2 subaru 8215 8.4 96.9% 297.5 2523 79 57 2026/08/19
3 だったかもしれな 7951 8.1 97.3% 315.4 2578 70 57 2026/08/26
4 HAKU 7896 8.1 97.1% 314.2 2555 74 57 2026/08/19
5 りく 6338 S 6.5 96.9% 393.0 2573 82 57 2026/08/20

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問題文

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(ねんしゃだって?あの、ぽらろいどかめらをつかって) 念写だって?あの、ポラロイドカメラを使って (めのまえにないとうきょうたわーとかをうつすてじなのことか。) 目の前にない東京タワーとかを写す手品のことか。 (いや、ししょうのくちぶりはほんとうにちょうのうりょく、) いや、師匠の口ぶりは本当に超能力、 (あるいはちょうじょうげんしょうとしてねんしゃをこうていしているかんじだ。) あるいは超常現象として念写を肯定している感じだ。 (「そんなことがほんとうにできるんですか」) 「そんなことが本当に出来るんですか」 (ししょうはうなずいて、あきちゃんをみた。) 師匠は頷いて、アキちゃんを見た。 (するととなりのなつおがつよいくちょうで「だめだ」といった。) すると隣の夏雄が強い口調で「駄目だ」と言った。 (そのやりとりをそばでみていて、ぼくはうらのいみをさとる。あぜんとしてしまった。) そのやりとりを傍で見ていて、僕は裏の意味を悟る。唖然としてしまった。 (「あきちゃんは、できるんですね」) 「アキちゃんは、出来るんですね」 (「きょうはもうだめだ」) 「今日はもう駄目だ」 (ぼくに、なつおのつめたくさっきだったことばがつきつけられる。) 僕に、夏雄の冷たく殺気立った言葉が突きつけられる。 (そのしゅんかん、ろうそくのひがきえた。) その瞬間、蝋燭の火が消えた。 (「あ」) 「あ」 (しつないはくらくなる。まだろうそくのながさはじゅうぶんにあったはずなのに。) 室内は暗くなる。まだ蝋燭の長さは十分に合ったはずなのに。 (ぼくはおどろいて、いったいなにごとがおこったのかとみがまえる。) 僕は驚いて、一体なにごとが起こったのかと身構える。 (やみのなかに「だめだよ」というちいさなこえがきこえた。ぞくりと、とりはだがたった。) 闇の中に「ダメだよ」という小さな声が聞こえた。ゾクリと、鳥肌が立った。 (ついでかちかち、というおととともにでんきゅうのあかりがつく。) ついでカチカチ、という音とともに電球の明かりがつく。 (ししょうがでんきゅうのひもからてをはなし、すぐさまてーぶるのうえのしゃしんにとりつく。) 師匠が電球の紐から手を離し、すぐさまテーブルの上の写真に取り付く。 (すがたのないなにものかにそれをうばわれることをふせごうとするかのようだった。) 姿のない何者かにそれを奪われることを防ごうとするかのようだった。 (しゃしんはごまいともぶじだ。) 写真は五枚とも無事だ。
など
(ししょうはためいきをついて、あきちゃんのほうをひなんするようにみた。) 師匠は溜め息をついて、アキちゃんの方を非難するように見た。 (「ひーちゃんか、いまのは」) 「ひーちゃんか、今のは」 (ひーちゃんというめにみえないなにものかのいたずらだというのか。) ひーちゃんという目に見えない何者かのイタズラだというのか。 (いまのろうそくがきえたのは。) 今の蝋燭が消えたのは。 (あきちゃんはうなずきながら、つかれたひょうじょうをうかべる。) アキちゃんは頷きながら、疲れた表情を浮かべる。 (ぼくは、さっきろうそくのあかりのなかでみたまぼろし・・・・・しゃしんのなかのじんぶつが) 僕は、さっき蝋燭の明かりの中で見た幻・・・・・写真の中の人物が (めをとじるというさっかくのことをおもいうかべた。) 目を閉じるという錯覚のことを思い浮かべた。 (あのとき、なにかのえねるぎーがめのまえでしょうしつするかんじをうけたが、) あの時、なにかのエネルギーが目の前で消失する感じを受けたが、 (あれはひょっとすると、) あれはひょっとすると、 (あきちゃんじしんのせいしんりょくやたいりょくといったものだったのではないだろうか。) アキちゃん自身の精神力や体力といったものだったのではないだろうか。 (てーぶるのうえのごまいのしゃしんは、) テーブルの上の五枚の写真は、 (なにごともなかったかのようにもとのすがたでならんでいる。) なにごともなかったかのように元の姿で並んでいる。 (めをとじていたじんぶつたちはぜんいんめをひらいている。) 目を閉じていた人物たちは全員目を開いている。 (「ろうじん」やせいねんしょうこうたちもだ。) 「老人」や青年将校たちもだ。 (「もうおわりにしてくれ」) 「もう終わりにしてくれ」 (なつおがそういいながらまどをあけ、あまどをもとにもどしはじめた。) 夏雄がそう言いながら窓を開け、雨戸を元に戻し始めた。 (そとのひかりがたたみじきのしつないにさしこんでくる。) 外の光が畳敷の室内に射し込んでくる。 (「じぶんのへやにもどってろ」) 「自分の部屋に戻ってろ」 (あきちゃんはなつおのことばにすなおにうなずき、) アキちゃんは夏雄の言葉に素直に頷き、 (さしてなごりおしそうでもなくたちあがると、) さして名残惜しそうでもなく立ち上がると、 (「ばいばい」といってぼくをちらりとみたあと、ふすまのむこうにさっていった。) 「ばいばい」と言って僕をちらりと見た後、襖の向こうに去って行った。 (「わたしやなつおなんかおよびもつかない、しょうしんしょうめいのれいのうりょくしゃだよ」) 「わたしや夏雄なんか及びもつかない、正真正銘の霊能力者だよ」 (ししょうのことばがのうりによみがえる。) 師匠の言葉が脳裏に蘇る。 (ぼくらにはもうみえない、きえていくれいを、) 僕らにはもう見えない、消えて行く霊を、 (まるでそこにいるかのようにみることができる、そこしれないれいかん。) まるでそこにいるかのように見ることが出来る、底知れない霊感。 (ししゃのみひらかれためをゆびでそっととじさせるように、) 死者の見開かれた目を指でそっと閉じさせるように、 (しゃしんのなかのじんぶつにまでそんなえいきょうをおよぼすちから。そしてねんしゃ。) 写真の中の人物にまでそんな影響を及ぼす力。そして念写。 (ぼくはしんじられないおもいで、そのこがさったふすまとそのさきのろうかのほうをみつめる。) 僕は信じられない思いで、その子が去った襖とその先の廊下の方を見つめる。 (「もうかえれよ」) 「もう帰れよ」 (あまどをもどしおわったなつおがてーぶるのそばにたち、) 雨戸を戻し終わった夏雄がテーブルのそばに立ち、 (ずぼんのぽけっとにてをいれながらそういいはなった。) ズボンのポケットに手を入れながらそう言い放った。 (「ああ」) 「ああ」 (ししょうはなまへんじをしながら、せいねんしょうこうたちのしゃしんにめをおとしている。) 師匠は生返事をしながら、青年将校たちの写真に目を落としている。 (ぼくもおなじようにのぞきこむ。) 僕も同じように覗き込む。 (「ねんしゃってほんとうですか」) 「念写って本当ですか」 (「さあな。かのうせいのもんだいだ。にんぎょうよりはありえるだろう」) 「さあな。可能性の問題だ。人形よりはありえるだろう」 (そのはんだんきじゅんがよくわからない。) その判断基準が良く分からない。
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