心霊写真 -54-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8400 8.4 99.1% 323.2 2739 24 60 2026/08/26
2 HAKU 7881 8.1 97.3% 341.7 2768 75 60 2026/08/26
3 kaa 7223 7.5 96.3% 368.4 2767 106 60 2026/08/26

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問題文

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(そしてそれをまつうらにつたえたであろうちゃぱつを、ほんしょくのやくざを、) そしてそれを松浦に伝えたであろう茶髪を、本職のヤクザを、 (なつおがぼこぼこにしてしまったということ。これがまずかった。) 夏雄がボコボコにしてしまったということ。これがまずかった。 (うさぎのきぐるみをかぶっていたが、ぼくをたすけにきたのだ。) 兎の着ぐるみを被っていたが、僕を助けに来たのだ。 (こちらさいどのにんげんにきまっている。) こちらサイドの人間に決まっている。 (たんどくこうどうをとっていたちゃぱつが、このことをまつうらに、) 単独行動を取っていた茶髪が、このことを松浦に、 (あるいはいしだぐみにほうこくしていないのではないか、) あるいは石田組に報告していないのではないか、 (というあまいきぼうはこのさいもたなかった。) という甘い希望はこの際持たなかった。 (ただですむとはおもえない。) タダで済むとは思えない。 (「くろたにさんは」) 「黒谷さんは」 (ししょうにきくと、「かえした」というこたえ。) 師匠に訊くと、「帰した」という答え。 (「あいつがいるとはなしがこじれる」) 「あいつがいると話がこじれる」 (このけんはぼうりょくぬきでけっちゃくできるとはんだんしたのだという。) この件は暴力抜きで決着できると判断したのだという。 (はなしがこじれるのはそうぞうできるが、なんだそれは、とぼくはおもった。) 話がこじれるのは想像できるが、なんだそれは、と僕は思った。 (てらからかえるときに「ひまか」ときいたのはししょうのほうだ。) 寺から帰る時に「ヒマか」と訊いたのは師匠の方だ。 (かかわりたくないのか、なつおはついてくることをひていしたのに、) 関わりたくないのか、夏雄はついて来ることを否定したのに、 (けっきょくししょうをしんぱいしてやってきている。) 結局師匠を心配してやって来ている。 (そしてからだをはってぼくをたすけてくれたのに、じゃまになったからかえれ、) そして身体を張って僕を助けてくれたのに、邪魔になったから帰れ、 (というのは・・・・・) というのは・・・・・ (ぼくはうれしかったのだ。) 僕は嬉しかったのだ。 (あのうさぎがあらわれたとき。) あの兎が現れた時。
など
(あの、ぼくがぼこぼこにされていたときに、いたっ。) あの、僕がボコボコにされていた時に、痛ッ。 (けがのことをおもいだしたとたん、きずぐちがいたみだした。) 怪我のことを思い出した途端、傷口が痛み出した。 (きったほおなどより、うちみのところがきつい。) 切った頬などより、打ち身のところがキツイ。 (とくにはらはちゃぱつ、なつお、ちゃぱつとおなじばしょばかりなぐられているから。) 特に腹は茶髪、夏雄、茶髪と同じ場所ばかり殴られているから。 (なんだかむかむかしてきた。なつおのやろう。) なんだかムカムカして来た。夏雄の野郎。 (しかしまた、これからいしだぐみとどうけりをつけるのかしんぱいになり、おちこむ。) しかしまた、これから石田組とどうケリをつけるのか心配になり、落ち込む。 (いきたここちがしないじょうたいでじむしょのいすにすわっていたが、) 生きた心地がしない状態で事務所の椅子に座っていたが、 (こころのじゅんびがととのわないうちにじむしょのどあがひらいた。) 心の準備が整わないうちに事務所のドアが開いた。 (そしてよんにんのおとこたちがはいってくる。) そして四人の男たちが入って来る。 (まつうらがいる。そしてさいしょのときにいたとしかさのおとこと、ごりらのようなかおのおとこ。) 松浦がいる。そして最初の時にいた年嵩の男と、ゴリラのような顔の男。 (あとはじめてみるたいかくのよいおとこがいた。) あと初めて見る体格の良い男がいた。 (せはなつおとおなじくらいたかく、くろいすーつをきゅうくつそうにきている。) 背は夏雄と同じくらい高く、黒いスーツを窮屈そうに着ている。 (ひしゃげたようなだんごっぱなで、にんそうもそうとうにきょうあくだった。) ひしゃげたような団子鼻で、人相も相当に凶悪だった。 (みみがつぶれていて、いわゆるぎょーざみみになっている。) 耳が潰れていて、いわゆるギョーザ耳になっている。 (かつてはじゅうどうのじゅうりょうきゅうぜんこくたいかいしゅつじょうしゃ、というところか。) かつては柔道の重量級全国大会出場者、というところか。 (そのおとこをみて、ぼくはちゃぱつがうさぎにやられたいっけんがかんぜんにいしだぐみにも) その男を見て、僕は茶髪が兎にやられた一件が完全に石田組にも (つたわっていることをさとった。) 伝わっていることを悟った。 (しかしかれがけいかいしているそのうさぎはいまここにはいない。さいあくのじょうきょうだ。) しかし彼が警戒しているその兎は今ここにはいない。最悪の状況だ。 (「そのばけものにようはない。きせ」) 「その化け物に用はない。帰せ」 (ししょうがじぶんのですくからたちあがり、はっきりそういいはなった。) 師匠が自分のデスクから立ち上がり、はっきりそう言い放った。 (ばけものといわれても、だんごっぱなのおとこはかおいろひとつかえない。) 化け物と言われても、団子鼻の男は顔色一つ変えない。 (ししょうのものいいをとがめるわめきこえもきこえていなかった。) 師匠の物言いを咎める喚き声も聞こえていなかった。 (そのやくわりをしていたちゃぱつがいないからだった。) その役割をしていた茶髪がいないからだった。 (「それはそちらのたいどしだいだ」) 「それはそちらの態度次第だ」 (まつうらがしずかにくちをあいた。) 松浦が静かに口を開いた。 (「しゃしんはわたす。ほんらい、これはたむらのものだ。おまえたちにわたすぎりはないが、) 「写真は渡す。本来、これは田村のものだ。お前たちに渡す義理はないが、 (このそうどうをおさめるためにそうしよう」) この騒動を収めるためにそうしよう」 (ししょうがふところからしゃしんをとりだし、そのばでうでをのばしてさしだした。) 師匠が懐から写真を取り出し、その場で腕を伸ばして差し出した。 (としかさのおとこがすっとちかづき、しゃしんをうけとる。) 年嵩の男がスッと近づき、写真を受け取る。 (てもとにやってきたしゃしんをまつうらがちらりといちべつする。) 手元にやって来た写真を松浦がちらりと一瞥する。 (「いいだろう」) 「いいだろう」 (しつないのきんちょうかんがすこしやわらいだきがした。) 室内の緊張感が少し和らいだ気がした。 (「だが、たむらのいばしょはどこだ」) 「だが、田村の居場所はどこだ」 (「しらん。しゃしんはやつがおまえらにはらをさされてじむしょにころがりこんできたときに、) 「知らん。写真はやつがお前らに腹を刺されて事務所に転がり込んできた時に、 (おしつけられただけだ。そのあとはあっていない。) 押し付けられただけだ。その後は会っていない。 (いちどでんわがあったが、いばしょをきくまえにきられた」) 一度電話があったが、居場所を聞く前に切られた」 (こっちだってめいわくなんだ!) こっちだって迷惑なんだ! (ししょうはそういったが、しゃしんをさいしょにまつうらにわたさなかったりゆうにはなっていない。) 師匠はそう言ったが、写真を最初に松浦に渡さなかった理由にはなっていない。 (「なぜわたさなかった」) 「なぜ渡さなかった」 (やはりそこをきかれた。) やはりそこをきかれた。
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