あなたに出会う前/LUCA小説
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問題文
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(「つっっいたぁーーー!!」)
「つっっいたぁーーー!!」
(さんちょうに、あかるいこえがひびいた。)
山頂に、明るい声が響いた。
(うさきりいなは、りょうてをおおきくあげて、ゆうやけにそまるそらをみあげた。)
兎咲莉依那は、両手を大きく上げて、夕焼けに染まる空を見上げた。
(「やっぱりやまってさいこう~!けしききれいだし、くうきもおいしいし!」)
「やっぱり山って最高〜! 景色きれいだし、空気もおいしいし! 」
(もちろん、へんじはない。)
もちろん、返事はない。
(・・・・・・とおもった、そのとき。)
……と思った、そのとき。
(「あの、しつれいいたします」)
「あの、失礼いたします」
(うしろから、おちついたこえがした。)
後ろから、落ち着いた声がした。
(ふりかえると、そこにはかさをもったしょうじょがたっていた。)
振り返ると、そこには傘を持った少女が立っていた。
(「わっ!?びっくりしたぁ!」)
「わっ!? びっくりしたぁ!」
(「もうしわけございません。おどろかせるつもりはなかったのですが・・・・・・」)
「申し訳ございません。驚かせるつもりはなかったのですが……」
(「いやいや!ぜんぜんいいよ!えっと、おなまえは?」)
「いやいや! 全然いいよ! えっと、お名前は?」
(「いずもしずくともうします。あなたは?」)
「出雲シズクと申します。あなたは?」
(「りいな!うさきりいな!よろしくね、しずくちゃん!」)
「莉依那! 兎咲莉依那! よろしくね、シズクちゃん!」
(りいなは、しょたいめんとはおもえないほどのえがおでてをさしだした。)
莉依那は、初対面とは思えないほどの笑顔で手を差し出した。
(しずくはすこしめをまるくしたあと、ていねいにそのてをにぎった。)
シズクは少し目を丸くしたあと、丁寧にその手を握った。
(「こちらこそ、よろしくおねがいいたします」)
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
(「ねえねえ、しずくちゃんもけしきみにきたの?」)
「ねえねえ、シズクちゃんも景色見に来たの?」
(「はい。すこしかんがえごとをしたくて・・・・・・」)
「はい。少し考え事をしたくて……」
(「かんがえごと?」)
「考え事?」
など
(「ええ。でも、いまはひみつです」)
「ええ。でも、今は秘密です」
(「え~!きになるじゃん!」)
「え〜! 気になるじゃん!」
(ふたりがわらいあっていると、すこしはなれたところからこえがきこえた。)
ふたりが笑い合っていると、少し離れたところから声が聞こえた。
(「・・・・・・あのぉ」)
「……あのぉ」
(ふりかえると、そこにはひとりのしょうじょがたっていた。)
振り返ると、そこにはひとりの少女が立っていた。
(「ここ、さんちょうであってる・・・・・・?」)
「ここ、山頂で合ってる……?」
(「あってるよー!!」)
「合ってるよー!!」
(りいながそくとうした。)
莉依那が即答した。
(「よかったぁ・・・・・・。ちょっとまよったかとおもった・・・・・・」)
「よかったぁ……。ちょっと迷ったかと思った……」
(しょうじょは、ほっとむねをなでおろした。)
少女は、ほっと胸をなで下ろした。
(「あなたものぼってきたのですか?」)
「あなたも登ってきたのですか?」
(しずくがたずねる。)
シズクが尋ねる。
(「うん。ななのおんぷ。よろしくね」)
「うん。奈南乃おんぷ。よろしくね」
(「おんぷちゃん!かわいいなまえ~!」)
「おんぷちゃん! かわいい名前〜!」
(「えっ、あ、ありがと・・・・・・。きゅうにほめないでよ、はずかしいじゃん・・・・・・!」)
「えっ、あ、ありがと……。急に褒めないでよ、恥ずかしいじゃん……!」
(おんぷは、ぷいっとかおをそらした。)
おんぷは、ぷいっと顔をそらした。
(でも、そのくちもとはすこしだけわらっていた。)
でも、その口元は少しだけ笑っていた。
(こうして。)
こうして。
(さんちょうにあつまった、3にんのしょうじょ。)
山頂に集まった、3人の少女。
(うさきりいな。)
兎咲莉依那。
(いずもしずく。)
出雲シズク。
(ななのおんぷ。)
奈南乃おんぷ。
(このときはまだ、だれもしらなかった。)
このときはまだ、誰も知らなかった。
(このであいが、3にんのじんせいをかえることになるなんて。)
この出会いが、3人の人生を変えることになるなんて。