吾輩は猫である 冒頭
問題文
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(わがはいはねこである。なまえはまだない。どこでうまれたか)
吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか
(とんとけんとうがつかぬ。なんでもうすぐらいじめじめしたところでにゃー)
頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いジメジメした所でニャー
(にゃーないていたことだけはきおくしている。わがはいはここで)
ニャー泣いて居た事だけは記憶している。吾輩はここで
(はじめてにんげんというものをみた。しかもあとできくとそれはしょせいというにんげんじゅうで)
始めて人間というものを見た。しかも後で聞くと其は書生という人間中で
(いちばんどうあくなしゅぞくであったそうだ。このしょせいというのはときどきわれわれを)
一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を
(つかまえてにてくうというはなしである。しかしそのとうじはなにというかんがえも)
捕えて煮て食うという話である。しかしその当時はナニという考えも
(なかったからべつだんおそろしいともおもわなかった。)
なかったから別段恐しいとも思わなかった。