面白い話　～20年後の彼ら～　第12話－1

(くろふく１「それはできん。こいつのせいであいかたをうしなったんだ。)

黒服１「それは出来ん。こいつのせいで相方を失ったんだ。

(こぴーろぼっともぜんぶこわされてしまったからね・・・・・・)

コピーロボットも全部壊されてしまったからね……

(あとはおれがじぶんできみたちをころさねばならん」)

あとは俺が自分で君たちを殺さねばならん」

(できすぎ「なら・・・・・・さっさところせばいいじゃないか」)

出木杉「なら……さっさと殺せばいいじゃないか」

(くろふく１「そうはいかない。ほねかわすねおが)

黒服１「そうはいかない。骨川スネ夫が

(まだいしころぼうしをかぶってにげている。)

まだ石ころ帽子を被って逃げている。

(あいつをおびきよせるまでいきててもらわなきゃいけない。)

あいつを誘き寄せるまで生きててもらわなきゃいけない。

(ｇｐｓでおまえたちのいばしょがわかるんだろ？)

GPSでおまえたちの居場所がわかるんだろ？

(ならすねおはかならずここへくる。そして、ぜんいんころす」)

ならスネ夫はかならずここへ来る。そして、全員殺す」

(しずか「そんな・・・・・・」)

しずか「そんな……」

(のびたはじゅらるみんけーすをもつてにちからをこめた。)

のび太はジュラルミンケースを持つ手に力を込めた。

(のびた（まだだ・・・・・・まだちゃんすはある。このどうぐさえつかえれば・・・・・・）)

のび太(まだだ……まだチャンスはある。この道具さえ使えれば……)

(しかし、そのときくろふくのめがのびたのじゅらるみんけーすをとらえた。)

しかし、そのとき黒服の目がのび太のジュラルミンケースをとらえた。

(くろふく１「おい、そのじゅらるみんけーすをこっちによこせ」)

黒服１「おい、そのジュラルミンケースをこっちによこせ」

(のびた「！！」)

のび太「！！」

(くろふく１「ごしょうだいじにもってるところをみるとよっぽどだいじなものらしい。)

黒服１「後生大事に持ってるところを見るとよっぽど大事なものらしい。

(きしかいせいのあいてむってところか。おとくいのでんじはじゅしんきか？)

起死回生のアイテムってところか。お得意の電磁波受信機か？

(すたんがんか？それともあたらしいぶきでもかいはつしたか・・・・・・)

スタンガンか？ それとも新しい武器でも開発したか……

(なんにせよおれにとってじゃまなものにちがいはない。)

何にせよ俺にとって邪魔な物に違いはない。

(つかわれるとめんどうだ。こっちへよこせ」)

使われると面倒だ。こっちへよこせ」

(のびた「・・・・・・・・・・・・」)

のび太「…………」

(くろふく１「はやくしろ。こころのとものごうだがしんでもいいのか？」)

黒服１「早くしろ。心の友の剛田が死んでもいいのか？」

(できすぎ「のびたくん・・・・・・しかたがない。)

出木杉「のび太くん……しかたがない。

(なにがはいってるのかわからないけどそれを・・・・・・」)

何が入ってるのかわからないけどそれを……」

(しずか「のびたさん・・・・・・」)

しずか「のび太さん……」

(のびたはくちびるをかみ、くろふくをにらみつけると)

のび太は唇を噛み、黒服を睨み付けると

(じゅらるみんけーすをむねのまえにもち、くろふくのほうへとゆっくりあるいていく。)

ジュラルミンケースを胸の前に持ち、黒服の方へとゆっくり歩いていく。

(くろふくまで２めーとるくらいのばしょまでちかづく。)

黒服まで２メートル位の場所まで近づく。