コンパス 【るぅとくん】

(ぼくじゃなけりゃ　なぜぼくなのか)

僕じゃなけりゃ 何故僕なのか

(ききたくもなかったこころのこえがする)

聞きたくもなかった心の声がする

(えらんだみちだ　こうかいはしないさ)

選んだ道だ 後悔はしないさ

(からからにかわいたたてまえ)

カラカラに渇いたタテマエ

(どこかであきらめたべつのみちだとか)

どこかで諦めた別の道だとか

(おもいだすあのぶんきてんを)

思い出すあの分岐点を

(なにもかもわりきれたわけじゃないけど)

何もかも割り切れた訳じゃないけど

(それでも　はしりだせ)

それでも 走り出せ

(とどけ　とどけ　あといっぽでも)

届け 届け あと一歩でも

(とおく　とおく　まよいなんて)

遠く 遠く 迷いなんて

(すてておいて　いってしまえ)

捨てて置いて 行ってしまえ

(じゃまなにもつはいらない)

邪魔な荷物はいらない

(とどけ　とどけ　あといっぽでも)

届け 届け あと一歩でも

(だれも　だれも　みなくても)

誰も 誰も 見なくても

(むだなきずは　ひとつもない)

無駄な傷は 一つもない

(つぎのけしきがみたくて)

次の景色が見たくて

(あなただけのかちをおしえて)

貴方だけの価値を教えて

(ききたくもなかったせかいのこえささる)

聞きたくもなかった世界の声刺さる

(つごうよくあれ　それがのぞみでしょうか)

都合良く在れ それが望みでしょうか

(こえにだせずめをそらしてた)

声に出せず目を逸らしてた

(だけれどこのみちをえらびとりあえた)

だけれどこの道を選び取り会えた

(きみがふとえみをこぼしてさ)

君がふと笑みを溢してさ

(そばでただみていてくれたからぼくは)

傍でただ見ていてくれたから僕は

(それでも　ふみだせる)

それでも 踏み出せる

(とどけ　とどけ　あといっぽでも)

届け 届け あと一歩でも

(ほかのみちじゃ　みえなかった)

他の道じゃ 見えなかった

(そらをうみを　きみをつれて)

空を海を 君を連れて

(このめにうつしたいんだ)

この目に映したいんだ

(とどけ　とどけ　あといっぽでも)

届け 届け あと一歩でも

(いきがつまるほどはしれ)

息が詰まるほど走れ

(あせがひとみ　ぬらそうとも)

汗が瞳 濡らそうとも

(まえを　まえを　ただめざせ)

前を 前を ただ目指せ

(こんぱすこわれていても)

コンパス壊れていても

(ちずのむきめちゃくちゃでも)

地図の向きメチャクチャでも

(とほうないみちでも)

途方無い道でも

(ここじゃなければ)

ここじゃなければ

(このみちじゃなきゃ)

この道じゃなきゃ

(であえなかった)

出会えなかった

(だからこりずに)

だから懲りずに

(なんどだって)

何度だって

(はしれ　はしれ　あといっぽでも)

走れ 走れ あと一歩でも

(とおく　とおく　まよいなんて)

遠く 遠く 迷いなんて

(すてておいて　いってしまえ)

捨てて置いて 行ってしまえ

(さあ、はしれ)

さあ、走れ

(とどけ　とどけ　あといっぽでも)

届け 届け あと一歩でも

(ぼくが　ぼくが　えらんだみち)

僕が 僕が 選んだ道

(しめせ　しめせ　かちをしめせ)

示せ 示せ 価値を示せ

(ほかでもないぼくのてで)

他でもない僕の手で

(はしれ　はしれ　あといっぽでも)

走れ 走れ あと一歩でも

(きのうよりも　あといっぽ)

昨日よりも あと一歩

(きみと　きみと　ほんのすこし)

君と 君と ほんの少し

(ちがうけしきがみたくて)

違う景色が見たくて