壽歌

(あからひくあさかすみたつはるのはじめはなぐわしさくらをめでる)

あからひく朝　霞立つ春の初め　花細し桜を愛でる

(あづさゆみはるのやまべになかざりしとりもきなきぬ)

あづさゆみ春の山辺に　鳴かざりし鳥も来鳴きぬ

(あまとぶやゆめみるこころあまかけるやゆめみるつばさ)

天飛ぶや　夢見る心　天翔けるや　夢見る翼

(めでたやめでたやはじまりのとき)

めでたや　めでたや　始まりの時

(めでたやめでたやはしりこしひび)

めでたやめでたや走り来し日々

(あまのうみにむらさきのくもはながれひとひらのかぜきせつをめぐる)

天の海に　紫の雲は流れ　ひとひらの風　季節を巡る

(はんざをわかつはあおきほしひびきわたるたいへいのかね)

半座を分かつは青き星　響き渡る泰平の鐘

(はなわらいらくえんいろめくとりうたいかみがみはあそぶ)

花咲い　楽園色めく　鳥歌い　神々は遊ぶ

(めでたやめでたやはじまりのとき)

めでたや　めでたや　始まりの時

(めでたやめでたやはしりこしひび)

めでたや　めでたや　走り来し日々

(あかあかやあかあかやあかあかとあかあかとあまてらす)

あかあかや　あかあかや　あかあかと　あかあかと　天てらす

(あかあかやあかあかやあかあかきあかあかきわがちしお)

あかあかや　あかあかや　あかあかき　あかあかき　わが血潮

(うつくしうるわしいたわしのどけしたおやかえみえみ)

うつくし　うるわし　いたわし　のどけし　たおやか　ゑみゑみ

(いとほしいつくしかしこしろうたしおいらかえみえみ)

いとほし　いつくし　かしこし　ろうたし　おいらか　ゑみゑみ

(はなえむうちえむかたえむえみまぐ)

はなゑむ　うちゑむ　かたゑむ　ゑみまぐ

(えみえみさかゆえみえみひろごるああ)

ゑみゑみ栄ゆ　ゑみゑみ広ごる　嗚呼

(めでたやめでたやはじまりのとき)

めでたや　めでたや　始まりの時

(めでたやめでたやはしりこしひび)

めでたや　めでたや　走り来し日々

(めでたやめでたやはじまりのとき)

めでたや　めでたや　始まりの時

(めでたやめでたやはしりこしひび)

めでたや　めでたや　走り来し日々

(あからひくあさかすみたつはるのはじめともよともよともに)

あからひく朝　霞立つ春の初め　友よ　友よ　ともに

(ちとせをかねてたのしきをつめ)

千歳をかねて　楽しきをつめ