黒蜥蜴 暗黒街の女王1

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読書初心者向け
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 6783 S++ 7.0 96.8% 300.0 2104 69 35 2024/04/13
2 りく 5596 A 5.7 97.7% 300.0 1718 39 27 2024/04/11
3 miko 5443 B++ 5.6 97.0% 300.0 1685 52 27 2024/04/27
4 つぅー 4920 B 5.0 96.7% 300.0 1528 52 24 2024/04/19

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問題文

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(あんこくがいのじょおう)

暗黒街の女王

(このくにでもひとよにすうせんばのしちめんちょうがしめられるという、)

この国でも一夜に数千羽の七面鳥がしめられるという、

(あるくりすますいヴのできごとだ。)

あるクリスマス・イヴの出来事だ。

(ていとさいだいのいんしんちたい、ねおんらいとのやみよのにじが、いくまのつうこうしゃを)

帝都最大の殷賑地帯、ネオン・ライトの闇夜の虹が、幾万の通行者を

(ごしきにそめるgがい、そのおもてどおりをいっぽうらへはいるとそこにこのみやこのあんこくがいが)

五色に染めるG街、その表通りを一歩裏へ入るとそこにこの都の暗黒街が

(よこたわっている。 gがいのほうは、ごごじゅういちじともなれば、)

横たわっている。 G街の方は、午後十一時ともなれば、

(よるのじんしゅにとってはまことにあっけなく、しかしていとのだいひょうがいにふさわしい)

夜の人種にとってはまことにあっけなく、しかし帝都の代表街にふさわしい

(ぎょうぎよさで、ほとんどひとどおりがとだえてしまうのだが、それとひきちがいに、)

行儀よさで、ほとんど人通りがとだえてしまうのだが、それと引き違いに、

(せなかあわせのあんこくがいがにぎわいはじめ、ごぜんにじさんじごろまでも、)

背中合わせの暗黒街がにぎわい始め、午前二時三時頃までも、

(だんじょのあくなききょうらくじどもが、まどをとざしたたてもののうすくらがりのなかに)

男女のあくなき享楽児どもが、窓をとざした建物の薄くらがりの中に

(うようよとうごめきつづける。 いまもいうあるくりすますいヴの)

ウヨウヨとうごめきつづける。 今もいうあるクリスマス・イヴの

(ごぜんいちじごろ、そのあんこくがいのとあるきょだいなたてもの、がいぶからみたのではまるで)

午前一時頃、その暗黒街のとある巨大な建物、外部から見たのではまるで

(あきやのようなまっくらなたてもののなかに、けたはずれな、きょうきめいただいやかいが、)

空家のようなまっ暗な建物の中に、けたはずれな、狂気めいた大夜会が、

(いま、さいこうちょうにたっしていた。 ないとくらぶのひろびろとしたふろあに、)

今、最高潮に達していた。 ナイトクラブの広々としたフロアに、

(すうじゅうにんのだんじょが、あるものはさかずきをあげてぶらぼーをさけび、あるものはだんだらぞめの)

数十人の男女が、或る者は盃をあげてブラボーを叫び、或る者はだんだら染めの

(とんがりぼうしをよこっちょにしておどりくるい、あるものはにげまどうしょうじょを)

尖り帽子を横っちょにして踊りくるい、或る者はにげまどう少女を

(ごりらのかっこうでおいまわし、あるものはなきわめき、)

ゴリラの恰好で追いまわし、或る者は泣きわめき、

(あるものはいかりくるっているうえを、ごしきのこなしがゆきとまい、ごしきのてーぷが)

或る者は怒りくるっている上を、五色の粉紙が雪と舞い、五色のテープが

(たきとおち、かずしれぬあおあかのふうせんだまが、むせかえるたばこのけむりのくものなかを、)

滝と落ち、数知れぬ青赤の風船玉が、むせかえる煙草のけむりの雲の中を、

(とまどいをして、みだれとんでいた。)

とまどいをして、みだれ飛んでいた。

など

(「やあ、だーくえんじぇるだ。だーくえんじぇるだ」)

「やあ、ダーク・エンジェルだ。ダーク・エンジェルだ」

(「くろてんしのごにゅうらいだぞ」 「ぶらぼー、じょおうさまばんざい!」)

「黒天使の御入来だぞ」 「ブラボー、女王様ばんざい!」

(くちぐちにわめくよいどれのこえごえがこんらんして、たちまちきゅうさんのはくしゅがおこった。)

口々にわめく酔いどれの声々が混乱して、たちまち急霰の拍手が起こった。

(しぜんにひらかれたひとがきのなかを、うきうきとすてっぷをふむようにして、)

自然に開かれた人垣の中を、浮き浮きとステップをふむようにして、

(へやのちゅうおうにすすみでるひとりのふじん。まっくろないぶにんぐどれすにまっくろなぼうし、)

室の中央に進みでる一人の婦人。真っ黒なイブニング・ドレスに真っ黒な帽子、

(まっくろなてぶくろ、まっくろなくつした、まっくろなくつ、くろずくめのなかに、かがやくばかりの)

真っ黒な手袋、真っ黒な靴下、真っ黒な靴、黒ずくめの中に、かがやくばかりの

(びぼうが、どきどきとじょうきして、あかいばらのようにさきほこっている。)

美貌が、ドキドキと上気して、赤いばらのように咲きほこっている。

(「しょくん、ごきげんよう。ぼくはもうよっぱらってるんです。しかし、のみましょう。)

「諸君、御機嫌よう。僕はもう酔っぱらってるんです。しかし、飲みましょう。

(そして、おどりましょう」 うつくしいふじんは、みぎてをひらひらとずじょうに)

そして、踊りましょう」 美しい婦人は、右手をヒラヒラと頭上に

(うちふりながら、かわいらしいまきじたでさけんだ。)

打ち振りながら、可愛らしい巻舌で叫んだ。

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