黒蜥蜴 暗黒街の女王2

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プレイ回数123難易度(4.5) 300秒 長文 長文モードのみ
読書初心者向け
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1 berry 7113 7.2 97.6% 300.0 2186 52 37 2024/04/17
2 もっちゃん先生 3920 D++ 4.2 91.9% 300.0 1289 113 20 2024/04/14

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問題文

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(「のみましょう。そして、おどりましょう。だーくえんじぇるばんざい!」)

「飲みましょう。そして、踊りましょう。ダーク・エンジェルばんざい!」

(「おーい、ぼーいさん、しゃんぱんだ、しゃんぱんだ」)

「オーイ、ボーイさん、シャンパンだ、シャンパンだ」

(やがて、ぽん、ぽんとはなやかなしょうじゅうがなりひびいて、こるくのだんがんがごしきの)

やがて、ポン、ポンと花やかな小銃が鳴りひびいて、コルクの弾丸が五色の

(ふうせんだまをぬってしょうてんした。そこにも、ここにも、かちかちとぐらすのふれるおと、)

風船玉をぬって昇天した。そこにも、ここにも、カチカチとグラスのふれる音、

(そして、またしても、 「ぶらぼー、だーくえんじぇる!」)

そして、またしても、 「ブラボー、ダークエンジェル!」

(のがっしょうだ。)

の合唱だ。

(あんこくがいのじょおうのこのにんきは、いったいどこからわいてでたのか。たとえかのじょのす)

暗黒街の女王のこの人気は、一体どこからわいて出たのか。たとえ彼女の素

(じょうはすこしもわからなくても、そのびぼう、そのずばぬけたふるまい、そこしれぬ)

性は少しもわからなくても、その美貌、そのズバぬけたふるまい、底知れぬ

(ぜいたく、おびただしいほうせきのそうしんぐ、それらのどのひとつをとっても、じょおうのしかく)

贅沢、おびただしい宝石の装身具、それらのどの一つを取っても、女王の資格

(はじゅうぶんすぎるほどであったが、かのじょはさらにもっともっとすばらしいみりょくをそ)

は十分すぎるほどであったが、彼女はさらにもっともっとすばらしい魅力をそ

(なえていた。かのじょはだいたんふてきなえきじびしょにすとであったのだ。)

なえていた。彼女は大胆不敵なエキジビショニストであったのだ。

(「くろてんし、いつものほうせきおどりをしょもうします!」)

「黒天使、いつもの宝石踊りを所望します!」

(だれかがくちびをきると、わーっというどよめき、そしていっせいのはくしゅ。)

だれかが口火を切ると、ワーッというドヨメキ、そして一せいの拍手。

(かたすみのばんどがおんがくをはじめた。わい(せつ)なさきそふぉんが、いようにひとびとのみみ)

片隅のバンドが音楽を始めた。わい(せつ)なサキソフォンが、異様に人々の耳

(をくすぐった。)

をくすぐった。

(ひとびとのえんじんのちゅうおうには、もうほうせきおどりがはじまっていた。くろてんしはいまやしろてんし)

人々の円陣の中央には、もう宝石踊りが始まっていた。黒天使は今や白天使

(とへんじた。かのじょのうつくしくじょうきしたぜんにくたいをおおうものは、ふたすじのおおつぶなくびかざり)

と変じた。彼女の美しく上気した全肉体をおおうものは、二筋の大粒な首飾り

(と、みごとなひすいのみみかざりと、むすうのだいやもんどをちりばめたさゆうのうでわと、)

と、見事な翡翠の耳飾りと、無数のダイヤモンドをちりばめた左右の腕環と、

(さんこのゆびわのほかには、いっぽんのいと、いちまいのぬのきれさえもなかった。)

三箇の指環のほかには、一本の糸、一枚の布切れさえもなかった。

(かのじょはいま、ちかちかとひかりかがやく、ももいろのいちにくかいにすぎなかった。それが)

彼女は今、チカチカと光りかがやく、桃色の一肉塊にすぎなかった。それが

など

(かたをゆすり、あしをあげて、えじぷときゅうていの、なまめかしきぶとうを、たくみにも)

肩をゆすり、足をあげて、エジプト宮廷の、なまめかしき舞踏を、たくみにも

(おどりつづけているのだ。)

踊りつづけているのだ。

(「おい、みろ、くろとかげがはいはじめたぜ。なんてすばらしいんだろ」)

「オイ、見ろ、黒トカゲが這い始めたぜ。なんてすばらしいんだろ」

(「うん、ほんとうに、あのちいさなむしが、いきてうごきだすんだからね」)

「ウン、ほんとうに、あの小さな虫が、生きて動きだすんだからね」

(いきなたきしーどのせいねんがささやきかわした。)

意気なタキシードの青年がささやき交わした。

(うつくしいおんなのひだりのうでに、いっぴきのまっくろにみえるとかげがはっていた。それがかのじょ)

美しい女の左の腕に、一匹の真黒に見えるトカゲが這っていた。それが彼女

(のうでのゆらぎにつれて、きゅうばんのあるあしをよたよたとうごかして、はいだしたよう)

の腕のゆらぎにつれて、吸盤のある足をヨタヨタと動かして、這い出したよう

(にみえるのだ。いまにもそれが、かたからくび、くびからあご、そしてかのじょのまっかなぬめ)

に見えるのだ。今にもそれが、肩から頸、頸から顎、そして彼女の真赤なヌメ

(ぬめとした、くちびるまでも、はいあがっていきそうにみえながら、いつまでもおなじ)

ヌメとした、唇までも、這い上がって行きそうに見えながら、いつまでも同じ

(うでにうごめいている。しんにせまったいっぴきのとかげのいれずみであった。)

腕にうごめいている。真にせまった一匹のトカゲの入墨であった。

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