赤い世界が消える頃

(まっかにこぼれたゆうやけみおくってしまうとき)

真っ赤にこぼれた夕焼け 見送ってしまう時

(きゅうにせつなくってあぁくるしくなるでしょ)

急にせつなくって あぁ 苦しくなるでしょ

(ざわめきてをふってふらりひとりぼっち)

ざわめき 手を振ってふらり 一人ぼっち

(うつむくせいふくのきみもきっとおなじね)

俯向く 制服の君も…きっと同じね

(のびるそのかげのうしろにいてあげるの)

伸びるその影の後ろにいてあげるの

(ふりむかないで)

振り向かないで

(でもわかるでしょ)

でも分かるでしょ？

(かんじてるでしょ)

(感じてるでしょ？)

(さあかえりましょう)

さあ帰りましょう

(わすれられたうたみたいにきみをひとりにさせないよ)

忘れられた歌みたいに 君をひとりにさせないよ

(さびしいとないてほしいの)

さびしいと泣いて欲しいの

(ここにいるよ)

ここにいるよ

(おうまがときいつのまにかよるのなかにきえるじかん)

逢魔時いつの間にか 夜のなかに消える時間

(またあしたあえるようにね)

また明日 逢えるようにね

(ねえそうっとよんでくれる)

ねえ、そうっと…呼んでくれる?

(こどくはいやよやめてゆるしちゃだめなの)

孤独はいやよ(やめて) 許しちゃだめなの

(そっとのばしそっとひいてこのてをどうか)

そっと(伸ばし)そっと(引いて) この手をどうか

(ほうかごまちあわせしましょななつめのきょうしつで)

放課後 待ち合わせしましょ 七つ目の教室で

(いいこのままできっとまってる)

いい子のままで…きっと待ってる

(あんまりおそいとむかえにいってしまうの)

あんまり遅いと迎えにいってしまうの

(こまらせないで)

困らせないで

(でもしってるの)

でも知ってるの

(きみはいつでも)

（君はいつでも）

(やさしいひとよね)

やさしい人よね?

(まどからさすあかいろはもうとっくにとけてしまったよ)

窓から射す赤色はもう とっくに溶けてしまったよ

(かくれんぼしていたかしら)

かくれんぼ…していたかしら？

(おにはわたし)

オニは私？

(かげがつつむまちのなかで)

影がつつむ街の中で

(そのせなかみつけられたら)

その背中見つけられたら

(ああきょうはといきもとどく)

ああ今日は 吐息も届く

(ねえそうっとささやきましょ)

ねえ、そうっと…囁きましょ

(みいつけた)

『みいつけた』

(とけいのおとかちりかちり)

時計の音 カチリカチリ

(もうすこしあそびましょうよ)

もう少し遊びましょうよ

(どんかんね)

鈍感ね

(はやくきづいて)

早く気づいて

(ここにいるの)

後ろ(ここ)にいるの

(わすれられたうたみたいにきみをひとりにさせないよ)

忘れられた歌みたいに 君をひとりにさせないよ

(さびしいとないてほしいの)

さびしいと泣いて欲しいの

(ここにいるよ)

ここにいるよ

(ゆめのようでゆめじゃなくて)

ユメのようでユメじゃなくて

(だけどきみだけのわたしよ)

だけど君だけの私よ

(またあしたあえるようにね)

また明日 逢えるようにね

(ねえそうっとよんでくれる)

ねえ、そうっと…呼んでくれる?